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スマートフォンに負荷を掛けるため、ディスプレイを最大輝度にセットし、YouTubeの連続再生時間を計測。バッテリー切れまでの時間が長いほど高得点としました。
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プロのカメラマンが撮影した作例写真をディスプレイに表示し、色彩が忠実に表現されているかという点や解像度などを厳しくチェックして採点します。
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操作性はもちろん、持ちやすさやボタンの位置など、使い勝手に関する部分をくまなくチェック。加えて、画面サイズに対する重さの比率でも採点しています。
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SIMの通信速度と比べ、環境に左右されにくい高速回線に接続されたWi-Fiを利用して上りと下りの通信速度を測定。スマートフォンが持つ最大通信速度を導きます。
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思い出の瞬間を鮮やかに残すカメラ機能もスマートフォン選びの重要な要素です。機能の使いやすさと写真のクオリティをプロカメラマンがジャッジします。
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「Antutu」と呼ばれるベンチマークアプリを使ってスマートフォンの計算速度や3D描画性能などをチェックします。スコアが高いほど高性能と判断できます。
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CPUやメモリ、内蔵ストレージなどは、直接的に見えませんが性能を大きく左右する重要なパーツです。どのパーツを搭載しているか、そして容量をチェックします。
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やっぱり気になるのは、本体価格。ここでは、IIJmioのオンラインショップで購入した場合の本体価格をもとに、コストパフォーマンスを検証していきます。
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おサイフケータイにテレビ、防水・防塵などの機能が搭載されているかチェック。編集部が用意した10項中、いくつの機能が搭載されているかチェックします。
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格安SIMと呼ばれるNVNO事業者のSIMカードを利用する場合は、通信設定が必須です。格安SIMをセットして使えるようになるまでの手順から親和性を導き出します。








- バッテリー
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- 5pt
5時間
9分47秒
- ディスプレイ
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- 8pt
- 通信速度
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- 5pt
44.29Mbps
- 持ちやすさ
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- 7pt
28.08g/
1インチ
- カメラ
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- 7pt
- ベンチマークスコア
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- 3pt
58246
- ハードウェア性能
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- 9pt
- コストパフォーマンス(価格)
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- 8pt
2万6,800円
- 付加機能
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- 2pt
- 格安SIMとの親和性
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- 9pt
APN設定あり
1タップで接続
SPEC
- サイズ・質量
- W72 × H146.5 × D7.2mm・約146g
- ディスプレイ
- 5.2インチ(1920 × 1080)
- カメラ
- メイン1200万画素・サブ800万画素
- ROM・RAM
- 32GB・3GB
- CPU
- HUAWEI Kirin 658 オクタコア
(4 × 2.1GHz、4 × 1.7GHz)
※この数字はベンチマーク測定アプリのスコアを記載しています。
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コスパモデルとは思えない
起動やシャッターの速さが◎カメラの起動速度やフォーカス操作、そしてシャッターを押してから撮影されるまでの時間が非常に短いため、狙った瞬間を逃す心配はありません。各設定アイコンが素早く使えるように配置されているため操作性にも死角はありません。
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キャリアSIMとの併用は
P10シリーズで唯一非対応2枚のSIMカードスロットを搭載しているものの、P10シリーズでP10 liteのみデュアルスタンバイには非対応となっています。さらに2枚目のSIMは、2G世代のGSMのみ対応しているため日本国内では2枚挿しを行っての利用はできません。
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P10シリーズで唯一
Type-Cポートが搭載されず充電やデータ転送に利用されるUSBポートにmicroUSB端子を採用。表と裏どちらでも挿せるリバーシブルなインタフェースとして注目されているUSB Type-Cポート採用の上位機種「P10」や「P10 Plus」と比較すると、この点に違いがあります。
ユーザービリティに優れた使いやすさと描写力のバランスが◎
カメラ機能で特筆したいのは、とにかくアクションがクイックな点。カメラの起動やタッチ操作によるオートフォーカスの速度が速く、さらにシャッターを押してから撮影されるまでのラグもほとんど感じられません。一瞬しかないシャッターチャンスを逃す心配もなく、一般的なコンデジを凌ぐ反応と言っても過言ではないでしょう。
気になる画質は、解像感が上位モデルよりも高く、細かな部分までの描写に優れているという印象を与える点が大きな特徴。彩度が強くハッキリとした色味が持ち味ですが、シャープが甘いためソフトな仕上がりとなる傾向にあります。高感度撮影時にノイズが多くなったり彩度が低下したりするといった具合に上位機種との差が生じ、さらに本格的に使いこなすためのプロモードを呼び出すためにやや手順を要します。カメラ性能にスマホ選びのウエイトを置いているなら上位モデルのP10やP10
Plusを視野に入れてみましょう。
物理ボタンでシャッターを操作するには慣れが必要


P10 liteに限らず、P10シリーズに搭載される物理シャッターボタンは、横向きで撮影すると右手では操作しにくい位置に配置されています。コンデジ感覚でのシャッター操作が行えないため、左手で操作するかアプリ上のシャッターボタンを利用するなど、慣れが必要となるでしょう。
大型ディスプレイを搭載するも違和感なく手に馴染む持ちやすさ!
P10 liteは、大型となる5.2インチ液晶ディスプレイを搭載。ディスプレイが大きくなれば、ボディサイズも自然と大きくなるのがスマートフォンの宿命と言えます。しかし、P10 liteは、前面のディスプレイと背面パネルともにラウンドエッジが効いた曲面加工が施されているため自然と手に馴染みます。側面には強度を高め高級感を演出するメタルフレームを採用。前面ディスプレイと背面パネルには、硬度7Hのガラスが採用されているため、傷にも強く美しさが長持ちします。指紋認証機能を搭載するP10シリーズですが、P10 liteのみ背面にセンサーが配置。片手で操作する場合は、使える指が限られる点に留意する必要があります。


国内の主要格安SIMなら1タップで即使える!
P10 liteに標準搭載されるAPN設定は、国内の主要なSIMを中心に20種類。本体側面にあるスロットにSIMを装着すると自動的にAPNの選択画面が表示されるので挿入したSIMの事業者やプランを選択するだけで接続することができます。デュアルSIMに対応しており、2枚目のSIMを挿し込んだ場合も同様の操作で接続操作を行うことができます。
使った場合の月額料金
※端末代を分割支払いとした場合の月額料金を
シミュレートしたものです。
代表的な料金の格安SIMとしてIIJmioのプランを
利用しています。
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- 月々
2,800円(税抜)
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- 月々
3,420円(税抜)
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- 月々
4,460円(税抜)
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カメラの機能や使い勝手は格安機とは思えません
カメラが注目されるP10シリーズで、P10 liteの強みは使い勝手です。反応がクイックであることに加え、大型のイメージセンサーや補正機能によって手振れ防止にも強みを見せます。

「撮りたい!」と思った瞬間を逃さない素早い起動とシャッター操作が自慢。市販のデジカメに引けを取らない性能と画質を誇っていますが、シリーズの中でliteのみ詳細設定を呼び出すのに手順が掛かります。
また、シーンごとに最適な撮影モードが選ぶこともでき、食べ物専用の「フードモード」や素肌の質感などの補正効果をディスプレイで確認しながら撮影できる「ビューティーモード」は、SNSを積極的に活用しているユーザーに嬉しい機能。上位のP10やP10 Plusに画質では劣りますが、P10 liteのカメラ機能を全体的に見れば、スマートフォンに搭載されるカメラ機能としては、バランスに優れた仕上がりと言えるでしょう。
スペックも日常使いなら必要十分!
P10 liteに搭載されるCPUは、オクタコアモデル。搭載メモリも3GB、内蔵ストレージは32GBとなっているため、よほどのヘビーユーザーでなければ必要十分と言えます。最大128GBのmicroSDまで利用することができるため、ストレージ容量の不足を感じるところはまず無いといってもいいでしょう。

P10シリーズの中では、エントリーモデルとして位置付けられるP10 liteですが、上位機種となるP10やP10 Plusの半額以下で購入できるからと言って性能やデザインに妥協はなく「安かろう、悪かろう」という印象は一切ありません。むしろ、通信料金がお得な格安SIMを利用するのに端末が高くては本末転倒。というユーザーにこそオススメしたい価格以上の値打ちがある1台でしょう。
当記事の内容は、家電批評編集部による検証テストの結果を元に制作しております。検証結果は測定環境によって変動し、各製品のパフォーマンスを保証するものではございません。スペックについては、2017年6月9日現在での情報となります。
*価格情報は、最新の情報となります。












