スマートフォンの機種変更時には、端末のデータを移行するのが一般的ですが、実は、旧機種のデータを丸ごと移しただけでは不十分で、アプリごとに個別の引き継ぎ設定が必要なケースも少なくありません。
つまり、アプリや機能によっては、端末のデータをそのまま移行しても、新端末ではログアウトされた状態となってしまい、すぐに使い始められないことがあります。
では、多くの人が利用している「LINE」や電子マネー、SNSといったアプリのデータ移行について、注意点を解説していきましょう。
1 LINEアカウントのデータ移行
多くの人が利用するLINEアプリでも、端末のデータ移行とは別で引き継ぎの作業を行う必要がありますが、手続きの簡単さ、移行できるデータの内容は「旧端末が手元にあるか」が重要なポイントとなります。
旧端末が手元にあるときに便利な「かんたん引き継ぎQRコード」
旧端末が手元にある場合は、「かんたん引き継ぎQRコード」を使うと、簡単にLINEアカウントが移行できます。
旧端末のLINEアプリの設定画面から「かんたん引き継ぎQRコード」を選択。
新端末では、「QRコードでログイン」から手順通りに進み、旧端末に表示されているQRコードを読み取れば、すぐにデータの移行ができます。
旧端末が手元にないときはバックアップから復元
旧端末が手元にない状態でLINEアプリのアカウントを引き継ぎたい場合は、LINEアカウントに改めてログインする必要があります。
LINEアカウントに登録した電話番号、もしくは紐づけされているAppleやGoogleのアカウントを選択し、パスワード等を入力していけばログインができます。
この場合、引き継げるデータは「バックアップされた時点まで」のものとなるので、LINEアプリのデータは、こまめに手動でバックアップを取ったり、自動バックアップ機能をオンにしておくのがおすすめです。
LINEアプリでは引き継げるデータに制限がある
注意点として、そもそもLINEアプリのデータには、以下の3種類があります。
- 標準バックアップで引き継げるデータ
- 標準バックアップ不要で引き継げるデータ
- 引き継げないデータ
例えば、標準バックアップでは過去のトーク内のテキストデータが引き継げますが、トーク履歴内の写真や動画、ファイル、ボイスメッセージなどは引き継げません。
ただし、アルバムやノートに保存したデータ、購入したスタンプやLINEコイン残高などは、バックアップをしなくても引き継ぐことができます。
これは、かんたん引き継ぎQRコードを利用した場合も共通です。
また、iPhoneからAndroidスマートフォン、AndroidスマートフォンからiPhoneへと機種変更をした場合は、ごく一部の機種を除いて、「直近14日間」のトーク履歴のみが移行対象となります。
購入済みのスタンプなどは引き継げますが、多くのトーク履歴や、LINEコイン残高、チャージ済みのLINEクレジットなどは引き継げません。
引き継げるデータの内容は、かんたん引き継ぎQRコードを使用した場合も共通となります。
ただし、LINEの「LYPプレミアム」に入ると、AndroidとiOSといった異なるOS間でもトーク履歴を引き継げるほか、自動バックアップを利用できます。
AndroidスマートフォンからiOS、もしくはiOSからAndroidスマートフォンに乗り換えることを考えている人は、加入を検討しても良いでしょう。
2 電子マネーのデータ移行
おサイフケータイ機能で利用しているモバイルSuicaやモバイルPASMO、その他電子マネーの情報も、別途引き継ぎの作業を行う必要があります。
iPhoneからiPhoneへと「あとから」電子マネーを移行する手順
iPhoneからiPhoneへと機種変更する場合は、セットアップ時にウォレット内の電子マネーを移行できますが、あとから手動で任意の電子マネーのみを移すことも可能です。
あとから電子マネーを移行したい場合、新端末で追加したい電子マネーの種別を選択します。
近くに電子マネーの情報が登録されている端末があれば、「見つかったカード」という項目に表示されるので、選択してデータを移行できます。
旧端末が手元にない場合でも、同一のアップルアカウントでiPhoneにログインしていれば、「以前のカード」という項目に電子マネーが表示されているので、簡単に移行できます。
AndroidスマートフォンからAndroidスマートフォンへと電子マネーを移行する手順
Androidスマートフォン同士での移行は、モバイルSuicaアプリやモバイルPASMOアプリを経由して、おサイフケータイアプリで「カードを預ける」手順を踏み、新端末のおサイフケータイアプリでカードを受け取ることで、電子マネーの情報を移すことができます。
上図はモバイルSuicaアプリを使った例ですが、おおむねの手順は他の交通系ICカードアプリでも同様となります。
Androidスマートフォンの場合は「預けて引き取る」という作業が必要になると覚えておきましょう。
異なるOS間での移行も「預けて引き取る」
iPhoneからAndroidスマートフォン、AndroidスマートフォンからiPhoneといった異なるOS間で電子マネーの情報を移行したい場合も、基本的には「預けて引き取る」作業が必要になります。
ただし、各サービスの「会員登録(メールアドレス設定など)」を事前に行っていることが前提となり、未登録のまま削除すると、手続きが非常に煩雑になるケースが多くなります。
AndroidスマートフォンからiPhoneへとデータを移行する際には、AndroidスマートフォンからAndroidスマートフォンへの移行と同様に、各種アプリの案内に従って、電子マネーの情報をサーバーに預け、新端末で引き取る流れとなります。
わかりにくいのがiPhoneからAndroidスマートフォンへと移行する場合です。
iPhoneの場合、ウォレットアプリより「カードの削除」を行った後、Androidスマートフォンで電子マネーのデータが引き取れます。
削除と言われるとカードのデータが消えてしまうように感じますが、ウォレットアプリからの削除する場合は、自動的にデータがサーバーへと退避されるので、あまり心配しなくてもいいでしょう。
ただし、電子マネーの種類によっては、引継ぎができない場合もあるので、注意が必要です。
自身の利用しているサービスが引継ぎ可能かどうかは、事前に調べておくようにしましょう。
旧端末が手元にないとデータ移行がうまくできないケースもある
iPhoneからiPhoneへの移行を除き、電子データの情報は基本的に旧端末で作業をし、新端末で引き取るという流れになります。
そのため、旧端末が手元になかったり、すでに旧端末を初期化してしまったりした場合には、各事業者に再発行の依頼をするといった手続きが発生する可能性もあります。
特に銀行関連のアプリなどは、セキュリティを重視した設計になっているため、旧端末でしっかりと引き継ぎの作業が必要となるケースがほとんどとなります。
新端末を入手しても、すぐに旧端末の初期化をせず、各アプリのデータが移行できていることを事前に確認しておきましょう。
3 SNSアプリのデータ移行
XやInstagram、FacebookといったSNSアプリにおいても、多くの場合には新端末でログインする作業が必要になります。
SNSアプリのアカウントがAppleアカウントやGoogleアカウントに紐づけられている場合は、ワンタップでログイン情報を呼び出すことができますが、そうでない場合は、アカウントIDやパスワードを自分で入力することになります。
そのため、アカウントIDやパスワードは自分で覚えていられるものにするのが通例。
電話番号やメールアドレスの登録をしていれば、パスワードの再発行ができるサービスも多くありますが、どうしても手間がかかります。
もちろん、セキュリティの観点からパスワードは推測されにくいものに設定するのがおすすめですが、複雑にしすぎて忘れてしまうといったケースの対策をしておくべきでしょう。
4 ゲームアプリのデータ移行
多くのゲームアプリも、SNSアプリと同様にログイン作業が求められます。
そのため、IDやパスワードをしっかりと覚えておく必要があります。
ゲームアプリの中には、各種SNSやAppleアカウント、Googleアカウントと紐づけられるものも多いので、「どのアカウントと紐づけたのか」も覚えておきましょう。
また、近年のゲームアプリは容量の大きいものも多くあります。
この場合、新端末にデータをダウンロードする必要があるため、ある程度時間に余裕をもって作業をするのがおすすめです。
5 アプリのデータ移行前の注意点
LINEアプリや電子マネーのデータを新端末へと移行したい場合は、旧端末でバックアップを作成したり、データをサーバーへと預けたりする作業が必要となります。
新しい端末が来たからと高を括らず、旧端末もしばらくは手元に置いておくのがおすすめです。
SNSアプリ、ゲームアプリの場合は、IDやパスワードを求められることが多くあります。
データを預けるといった手間は不要なケースがほとんどですが、IDやパスワードがわからないと、データを復元できなくなる可能性もあるので、大事なアカウントのID、パスワードはしっかりと控えておきましょう。
6 機種変更のタイミングで月々の通信費を一緒に見直すのもあり
機種変更は、新しいデバイスを手に入れる高揚感がある一方で、データ移行の作業はなかなか面倒なもの。
多くのデータが簡単に移行できるようになってきていますが、以下のポイントはしっかりと押さえておきましょう。
- LINEのバックアップは行われているか(旧端末が手元にあると移行が簡単になる)
- 電子マネーはサーバーにデータを預け、新端末で受け取れる状態か
- SNS、ゲームアプリのID、パスワードは明確か
もちろん、上述したアプリ以外にも手作業でデータを移行する必要があるものもあります。
完全にデータが移行できたことを確認するまで、旧端末を手元に残しておき、万が一に備えておくといいでしょう。
新端末を分割払いで購入した際には、月々の支払いが必要になります。
総額を抑えるために、機種変更と同時に通信費の見直しをするにもいいタイミングでしょう。
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