IPv6について
IIJでは、IIJがご提供するサービスとネットワーク設備のIPv6対応を順次進めています。
背景
現在、インターネットの世界では、通信プロトコル「IPv4」が利用されており、インターネットに接続する際に必要なIPv4アドレスを約43億個持っています。
しかし、世界的にインターネット利用者は増加の一途をたどっており、今後数年間で、新規に割り当て可能なIPv4アドレスの在庫が枯渇すると予測されています。
IPv4アドレスを新規に割り当てることが出来なくなった場合(IPv4アドレスが枯渇した場合)、インターネット接続サービスの提供に支障が出る等、様々な問題が起きる可能性があります。
国際的なIPv4アドレスの在庫は2011年2月3日に枯渇し、日本においても、通常のIPv4アドレスの割り振りは終了しました。
さらには、今後もインターネットが世界中で普及していくにつれて、IPアドレスはさらなる消費が見込まれます。
このような情勢の中、インターネットの発展を維持していくためにも、広大なアドレス空間をもつIPv6への移行が不可欠になっています。
IIJでは、1999年に日本で初めてIPv6商用実験サービスを開始して以来、業界に先駆けてIPv6の普及・促進に取り組んできました。
今後は、サービスやネットワークのIPv6対応を積極的に推進することで、インターネットのさらなる発展を促し、お客様にとってより快適で利便性の高いインターネット環境を提供していきます。
特長
広大なアドレス空間
IPv6はIPv4に比較して非常に大きなアドレス空間(IPアドレスの個数)を持っています。IPv6では、「IPアドレスを1個」ではなく、「1つのネットワーク」単位でIPアドレスをユーザに割り当てることが可能です。
また、ユーザに割り当て可能なネットワークの個数も、IPv4アドレスの総数に比較して、十分大きな空間となります。
連続性・親和性

IPv6はIPv4からのスムーズな移行を視野に入れて設計されました。基本的には、既存のアプリケーションにおいても、IPv4に関する部分のみを、IPv6にも対応するよう変更することによって、その両方に対応させることができます。
このように、IPv6は、実際に利用するユーザへ影響を出さないよう、設計されています。
P2P通信

IPv4では、一般に、プライベートな環境にある機器(ルータの配下にあるパソコン等)には、インターネットで利用できるIPv4アドレスは割り当てられませんでした。
そのため、プライベートな環境にある機器から通信を行う場合、機器の側から通信の要求を出すことで、通信が成立していました。
しかし、IPv6では、全ての機器に独自のIPv6アドレスを割り当てることが可能となるため、機器と機器が常に双方向の通信を行うことが可能となります。
これにより、様々な新しいタイプのサービスが提供されるのではないかと期待されています。
IPv6対応状況
接続サービスの対応状況
IIJで提供しているIPv6接続サービスにつきましては、IPv6接続ラインアップをご覧ください。
接続系以外のサービスの対応状況
メール系サービスのIPv6対応状況について
メールサーバのIPv6による配送に対応しています。
- ・IPv6のネットワークのみ存在するメールアドレスとの送受信が可能となります。
IPv6対応表
サービス名 | 対応時期 | 対応状況/制限 |
---|---|---|
mioセーフティメール | 対応済み | メールサーバのIPv6による配送に対応 |
IPv6によるMailViewer機能の提供 | ||
メールクライアントのIPv6による配送に対応 |