メール系サービスのIPv6対応状況について

IIJのメールサービスはIPv6に対応しています。

概要

IIJでは、2009年8月4日に外部との送受信用のメールサーバにおけるIPv6対応を実施いたしましたが、この度インターネットに対してメール送受信するメールサーバがIPv6に対応しました。

IPv4ネットワークまたはIPv6ネットワーク内にいるお客様がIPv4ネットワークまたはIPv6ネットワーク内に存在するメールアドレスへメールの送受信が可能になります。

なお、本対応に伴うお客様による設定変更の必要はございません。

※一部の接続環境においては、設定の変更が必要になる場合があります。詳細はFAQをご覧ください。

詳細

お客様間のIPv6通信に対応

IPv4ネットワークまたはIPv6ネットワーク内にいるお客様がIPv4ネットワークまたはIPv6ネットワーク内に存在するメールアドレスへメールの送受信ができます。

お客様間のIPv6通信に対応

IPv4ネットワークにのみ接続しているお客様の場合

  • ①お客様がIIJのメールサーバを利用して、メールの送受信をします。
  • ②お客様のメールをIPv4内にある相手先のメールサーバへ送ります。IPv4内相手の送ったメールがIIJのメールサーバへ届きます。
  • 2お客様のメールをIPv6内にある相手先のメールサーバへ送ります。IPv6内相手の送ったメールがIIJのメールサーバへ届きます。

IPv6ネットワークにのみ接続しているお客様の場合

  • 1お客様がIIJのメールサーバを利用して、メールの送受信をします。
  • 2お客様のメールをIPv6内にある相手先のメールサーバへ送ります。IPv6内相手の送ったメールがIIJのメールサーバへ届きます。
  • ②お客様のメールをIPv4内にある相手先のメールサーバへ送ります。IPv4内相手の送ったメールがIIJのメールサーバへ届きます。

動作を確認したIPv6対応メールソフト一覧

Windows
メールソフト・バージョン IPv6対応
Windows Liveメール
Becky! Internet Mail 2.55
Thunderbird 3
Outlook 2007
Outlook 2010

※:ご利用の接続環境により、メールの送受信ができない場合があります。詳細は以下の注意事項をご覧ください

Macintosh
メールソフト・バージョン IPv6対応
Mail v3.6
Mail v4.2
Thunderbird 3

注意事項

Microsoft Outlook 2010をご利用のお客様

Microsoft Outlook 2010をご利用のお客様のうち、インターネット接続ができないIPv6アドレスが割り当てられている場合※1、メールの送受信ができない場合があることを確認しています。
本事象が発生した場合、Windows Updateにて、Microsoft Office 2010 Service Pack 1 (SP1) へ更新してください。
本事象を回避するためIPv6を無効にしていただいたお客様は、更新プログラムを適用後、IPv6を有効にする方法をご覧の上、必要に応じてローカルエリア接続またはワイヤレスネットワーク接続のIPv6を有効に戻してください。

※1:NTT東日本のBフレッツ回線、フレッツ 光ネクスト回線、フレッツ 光ライト回線及びNTT西日本のフレッツ 光ネクスト回線、フレッツ 光ライト回線、フレッツ・光プレミアム回線等をご利用の場合、インターネット接続の出来ない(フレッツ網内でのみ有効な)IPv6アドレスが割り当たる場合があります。

お客様がご利用している回線の接続性の確認(IPv6もしくはIPv4)は接続の確認方法にてご確認いただけます。

Microsoft Outlook 2007をご利用のお客様

Microsoft Outlook 2007をご利用のお客様のうち、インターネット接続ができないIPv6アドレスが割り当てられている場合※1、メールの送受信ができない場合があることを確認しています。
本事象が発生した場合、Microsoftで公開されたWindows Updateの更新プログラム「KB2412171」※2を適用ください。
本事象を回避するためIPv6を無効にしていただいたお客様は、更新プログラムを適用後、IPv6を有効にする方法をご覧の上、必要に応じてローカルエリア接続またはワイヤレスネットワーク接続のIPv6を有効に戻してください。

※1:NTT東日本のBフレッツ回線、フレッツ光ネクスト回線、フレッツ 光ライト回線及びNTT西日本のフレッツ 光ネクスト回線、フレッツ 光ライト回線、フレッツ・光プレミアム回線等をご利用の場合、インターネット接続の出来ない(フレッツ網内でのみ有効な)IPv6アドレスが割り当たる場合があります。
※2:更新プログラムは、Microsoft Outlook 2007 SP2 をお使いのお客様のみご利用いただけます。

お客様がご利用している回線の接続性の確認(IPv6もしくはIPv4)は接続の確認方法にてご確認いただけます。

Microsoft Outlook 2003 をご利用のお客様

Microsoft Outlook 2003 をご利用のお客様のうち、IPv6アドレスが割り当てられている場合、メールの受信ができない場合があることを確認しています。
本事象が発生した場合、IPv6を無効にする方法をお試しいただく、または、ルータ側のIPv6を無効※1にしていただくことで回避が可能※2ですので、操作をお試しください。

お客様がご利用している回線の接続性の確認(IPv6もしくはIPv4)は接続の確認方法にてご確認いただけます。

※1: ルータの設定方法等につきましては、ルータ機器に付属のマニュアル等をご参照いただくか、機器の開発元にてご確認ください。
※2: IPv6を無効にした後に、Microsoft Outlook を再起動してください。

FAQ

1. メールサーバがIPv6に対応することでユーザへのメリットはあるのでしょうか?

IPv6の接続環境からもメールの送受信ができるようになりました。
現在ご利用のメールサーバにIPv6のアドレスを付与いたしますので、お客様メールソフトの設定変更は必要ありません。今後、IPv6が普及及び拡大していくにつれ、お客様側で意識することなく、かつ簡単にIPv6でのメール送受信ができる環境をサービスとして提供しています。

2. Outlook2003での受信ができなくなりました。

Outlook2003では、IPv6接続が可能な一部の環境にて受信ができない仕様であることが確認されています。
大変申し訳ございませんが、IPv6を無効にする方法をお試しいただく、または、ルータ側のIPv6を無効※1にしていただくことで回避が可能※2ですので、操作をお試しください。

上記方法にて、ご利用が出来ない場合はIIJサポートセンターにお問い合わせください。

  • ※1:ルータの設定方法等につきましては、ルータ機器に付属のマニュアル等をご参照いただくか、機器の開発元にてご確認ください。
  • ※2:IPv6を無効にした後に、Microsoft Outlook を再起動してください。
3. Outlook2007での送受信ができなくなりました。

Outlook2007では、IPv6接続が可能な一部の環境にて送受信ができない仕様であることが確認されています。
本事象が発生した場合、Microsoftで公開されたWindows Updateの更新プログラム「KB2412171」を適用ください。
本事象を回避するためIPv6を無効にしていただいたお客様は、更新プログラムを適用後、IPv6を有効にする方法をご覧の上、必要に応じてローカルエリア接続またはワイヤレスネットワーク接続のIPv6を有効に戻してください。

  • ※:更新プログラムは、Microsoft Outlook 2007 SP2 をお使いのお客様のみご利用いただけます。
4. Outlook2010での送受信ができなくなりました。

Outlook2010では、IPv6接続が可能な一部の環境にて送受信ができない仕様であることが確認されています。
本事象が発生した場合、Windows Updateにて、Microsoft Office 2010 Service Pack 1 (SP1) へ更新してください。本事象を回避するためIPv6を無効にしていただいたお客様は、更新プログラムを適用後、IPv6を有効にする方法をご覧の上、必要に応じてローカルエリア接続またはワイヤレスネットワーク接続のIPv6を有効に戻してください。

5. IIJのメールサーバがIPv6に対応後、メールの送受信ができません。回避策を教えてください。

IPv6を無効にする方法をお試しいただく、または、ルータ側のIPv6を無効にしていただくことで回避が可能ですので、操作をお試しいただき、確認後も改善されない場合は以下をご確認の上、IIJサポートセンターにお問い合わせください。

  • ・お客様がご利用の回線(Bフレッツ、ADSL等)
  • ・お客様がご利用のOS(Windows 7、Vista、XP等)
  • ・お客様がご利用のセキュリティソフト(ウイルスバスター2010, Norton2010等)
  • ・お客様がご利用のメールソフト(Windowsメール、Microsoft Outlook2010等)
  • ・不具合の詳細(エラー内容、日時等)
  • ※:ルータの設定方法等につきましては、ルータ機器に付属のマニュアル等をご参照いただくか、機器の開発元にてご確認ください。