送信ドメイン認証について

送信元メールアドレスを詐称した迷惑メールへの対策として、送信ドメイン認証を行っています(当機能は無料で利用できます)。

送信ドメイン認証について

送信ドメイン認証とは、そのメールが正当なメールサーバから送信されたメールか否(差出人のメールアドレスが詐称されたメール)かを識別する技術です。
IIJmioでは、お客様が受信するメールに対して、送信元メールアドレスのドメイン名の管理者が宣言している内容に基づき、送信に使用されたメールサーバの正当性をチェックします。ドメイン名をチェックした結果は、「スコア」としてメールヘッダに記述されます。 送信ドメイン認証には、SPF(Sender Policy Framework)やDKIM(DomainKeys Identified Mail)、DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting and Conformance)のような手法があり、IIJmioでは、SPF、DKIM、DMARCを採用しています。

受信メールについて

IIJmioでは、お客様宛に届いたメールに対して送信ドメイン認証(SPF、DKIM、DMARC)の仕組みに基づき、正当な送信元メールサーバから送信されたメールか確認し、その結果はメールヘッダに以下のように記述します。

Authentication-Results: cmi-0003.xspmail.jp; dkim=pass header.d=mio.jp
header.i=iij@mio.jp header.b=hBib2wa8; dmarc=pass header.from=mio.jp;
x-token-a=pass; x-token-b=pass
X-Senderauth-Result: pass
Received-SPF: PASS identity=mailfrom; envelope-from="iij@mio.jp"

IIJmioではSPF, DKIM及び DMARCを利用し、送信元メールアドレスを詐称した迷惑メールを判定することを目的としたなりすましメール対策フィルタを提供しております。

SPFにおける各メールヘッダに表示されるスコアとその意味

Received-SPFヘッダにSPFの認証結果がスコアとして記録されます。

メールヘッダに表示されるスコアとその意味

スコア 送信元ドメインの宣言 スコアの持つ意味
pass + 認証成功
fail - 認証失敗・送信元メールアドレスは詐称されている
softfail 認証失敗・送信元メールアドレスは詐称されている可能性がある
neutral 認証失敗・送信元メールアドレスの正当性を判断できない
temperror (その他) 認証不可能・認証処理に障害が発生
permerror (その他) 認証不可能・認証情報の記述に誤りがある
none なし 認証情報が存在しない
  • ※送信元ドメインの宣言は、メールの送信元ドメイン名の管理者によって、DNS情報のTXTレコードに記述されます。

DKIMにおける各メールヘッダに表示されるスコアとその意味

Authentication-Resultsヘッダのdkim=にDKIMの認証結果がスコアとして記録されます。

メールヘッダに表示されるスコアとその意味

スコア スコアの持つ意味
pass 認証成功
fail 認証失敗・メールが改ざんされている
neutral 認証失敗・ 文法エラー、署名認証の処理過程でエラー、予期しないエラーが発生
temperror 認証不可能・認証処理に一時的な障害が発生
permerror 認証不可能・認証情報の記述に誤りがある
none メッセージは署名されていない

DMARCにおける各メールヘッダに表示されるスコアとその意味

Authentication-Resultsヘッダのdmarc=にDMARCの認証結果がスコアとして記録されます。

メールヘッダに表示されるスコアとその意味

スコア スコアの持つ意味
pass DMARC レコードが見つかり、ポリシーに適合した
fail DMARC レコードが見つかり、ポリシーに適合しなかった
none DMARC レコードが見つからなかった
temperror 一時的なエラー
permerror 永続的なエラー

送信メールについて

SPF [お客様から送信されるメールをSPFに対応させる方法]

IIJmioメールアドレスについての対応は、すでに弊社にて完了しています。メールアドレスの各ドメイン名のTXTレコードにSPF(Sender Policy Framework)認証情報を弊社にて記入しています。

DKIM[お客様から送信されるメールをDKIMに対応させる方法]

IIJmioではお客様が送信されるメールへのDKIM(DomainKeys Identified Mail)による署名の対応を完了しています。

DMARC[お客様から送信されるメールをDMARCに対応させる方法]

mioセーフティメールのメールアドレスについての対応は、すでに弊社にて完了しています。メールアドレスの各ドメインにおいて、DMARCレコードを公開しています。

IIJmioセーフティメールサービスをご利用のお客様

お客様がmioセーフティメールのサーバを利用してメール送信した際、認証したアカウント名とヘッダFromのメールアドレスのメールアカウント、及びドメイン名が一致している場合に、DKIM署名がメールヘッダに付加されます。DKIM署名が付加されると、送信先で正当なメールサーバからの送信であると判別されるようになります。

ご利用の注意点

  • ・指定ドメインを入力する際に、ワイルドカードはご利用できません。
  • ・送信ドメイン認証はメールの送信元を認証するための技術であり、ドメイン認証技術の導入により、直ちに迷惑メールがなくなるものではありません。