「キャリアメール持ち運び」とは?メリット・デメリットもふまえ解説

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物価高騰を契機に、スマホ代を見直すユーザーが出てきている一方、なかなか踏み切れないユーザーが多いのも事実。心配事の1つに挙げられるのが「メールアドレスが変わってしまうこと」ではないでしょうか。

従来、電話番号は移行できてもメールアドレスは移行できませんでしたが、近年はこれまで利用していたメールアドレスを引き続き使えるサービスが登場してきており、より手間なくキャリアを変えられるようになりました。

昔から利用しているサービスのメールアドレスを変えるのを手間と感じていたり、変更漏れに不安を感じたりするユーザーも、今回紹介する「メール持ち運びサービス」を使えば、その不安や手間がぐっと減るはず。

そこで今回は、この「メール持ち運びサービス」について、ご紹介していきます。

1 キャリアメールとは?

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キャリアメールとは、NTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンク、楽天モバイルといった携帯電話会社(通信事業者)が、自社の契約者に向けて提供しているメールサービスのことです。

キャリアメールの最大の特徴は、高い「信頼性」と「セキュリティ」にあります。

法律に基づく厳格な本人確認を経て契約した回線に紐付いて提供されるため、誰でも無料で作成できるフリーメール(Gmailなど)と比べて社会的な信頼度が高いとされています。

そのため、一部のネットバンキングや学校の連絡網など、高い安全性が求められるサービスでの登録用として重宝されています。

また、通信事業者側で強力な迷惑メールフィルターを管理・提供しているため、スパムメールが届きにくく、お子様やスマホ操作に不慣れな方でも安心して使いやすいという強みもあります。

キャリアメールにおける「ドメイン」とは

キャリアメールにおける「ドメイン」とは、メールアドレスの「@(アットマーク)」以降の部分を指し、契約する携帯電話会社(通信事業者)ごとに固有の文字列が割り当てられます。

主な携帯電話会社が提供しているドメインの例は以下の通りです。

ドコモ @docomo.ne.jp
au @au.com @ezweb.ne.jp @uqmobile.jp
ソフトバンク @softbank.ne.jp @i.softbank.jp @yahoo.ne.jp
楽天モバイル @rakumail.jp

通常、ドメインより前の部分(@より前の文字列)は、ユーザー自身が好きな文字列に変更することが可能です。

キャリアメールは専用アプリを使うのが一般的

キャリアメールは通常、各携帯電話会社(通信事業者)が提供する専用のメールアプリを使用して送受信や管理を行います。

携帯電話会社で購入したスマートフォンには、あらかじめその会社のメールアプリがインストールされていることが多く、画面の指示に従うだけで簡単に初期設定が完了する仕組みが整っています。そのため、スマートフォンやインターネットの操作に不慣れな方でも使い始めやすいというメリットがあります。

そのため、スマートフォンやインターネットの操作に不慣れな方でも使い始めやすいというメリットがあります。

また、専用アプリだけでなく、近年ではパソコンやタブレットのWebブラウザ(Google Chromeなど)からログインして利用できるキャリアメールもあります。

2 キャリアメールがそのまま使える「メール持ち運びサービス」とは

キャリアメールの「持ち運びサービス」は、携帯電話会社を乗り換えたり解約したりした後でも、これまで使っていたキャリアメールのアドレスを継続して使い続けられるサービスのことです。2021年12月から各社で提供が始まりました。

無料で使えるわけではなく、基本的には月額330円(税込)の利用料金がかかります(ソフトバンクには年額3,300円のプランもあります)。

キャリア サービス名 料金(税込)
ドコモ ドコモメール持ち運び 330円(月額)
au auメール持ち運び 330円(月額)
ソフトバンク・ワイモバイル メールアドレス持ち運び 330円(月額)
または3,300円(年額)
楽天モバイル 楽メール持ち運び 330円(月額)

また、元の携帯電話会社を解約してから31日以内に申し込む必要があります。期限を過ぎてしまうと、メールアドレスもメールボックスのデータもすべて削除されてしまいます。

3 キャリアメール持ち運びのメリット

キャリアメールを持ち運ぶメリットについて紹介します。

会員登録・各種サービスのメールアドレス変更が不要/最小化できる

ECサイト、金融機関、サブスク、学校や職場の連絡網など、メールアドレスが本人確認や通知の中心になっているサービスは多いです。メールの持ち運びを使えば、これらの変更作業を一気に終わらせなくても、当面の運用を継続できます。

特に危険なのは、ログインIDがメールアドレスになっているサービスや、二段階認証の送付先がキャリアメール固定になっているケースです。変更漏れがあると、パスワード再発行すらできず復旧に時間がかかります。

持ち運びは、変更作業の「漏れリスク」をゼロにするものではありませんが、期限に追われて雑に移行するより、落ち着いて優先度順に対応できる余裕を作れます。

メールボックス(クラウド)を引き継げる場合がある

キャリアによっては、サーバー(クラウド)に保存されているメールが持ち運び後も残り、そのまま参照できる場合があります。過去メールが検索できることは、契約情報や取引履歴の確認に役立ちます。

ここで重要なのは「クラウド保存」と「端末内(ローカル)保存」が別物だという点です。クラウドに同期されていないメールは、持ち運びを契約しても自動で引き継がれません。

過去メールが必要な人は、持ち運びを申し込むだけで安心せず、必要な範囲を自分でバックアップしておくと安全です。特に添付ファイルや重要なやり取りは、別保管がトラブルに強くなります。

迷惑メールフィルター等のキャリア機能を継続できる

キャリアメールの強みの一つが、迷惑メールフィルターや受信拒否などの標準機能です。持ち運びを利用すれば、これらの防御を大きく崩さずに運用を続けられることがあります。

フリーメールに移すと迷惑メールの傾向や設定項目が変わり、最初は受信トラブルが起こりがちです。移行期にフィルターの環境が維持できると、重要メールの取りこぼしを減らせます。

ただし、設定が初期化されて再設定が必要になるケースもあります。持ち運び開始後は、受信許可リストや拒否リストが意図した状態か、早めにテストして確認するのが確実です。

4 キャリアメール持ち運びのデメリット

持ち運びは月額課金が基本で、1アドレスごとに料金がかかることが多いです。家族用や用途別で複数アドレスを使っていた場合、合計額が想定より大きくなります。

費用対効果を判断するコツは、「そのアドレスが今も本人確認やログインに使われているか」を基準にすることです。通知用途だけなら、転送や変更で代替できる場合もあります。

持ち運びを契約した後も、移行が完了したタイミングで解約を検討しましょう。持ち運びは永続利用より、移行期間のコストとして設計すると最適化しやすいです。

また、保存容量が数百MB〜1GB程度と少なく、動画などの重いデータ管理には向きません。

5 フリーメールはさまざまな種類がある

フリーメールはさまざまな種類がある

キャリアメールを使わない場合、フリーメールを使用することになります。

無料で利用できるフリーメールはさまざま。代表的なもので言えば、Googleの「Gmail」や、マイクロソフトが提供する「Outlook」、ヤフーの「Yahoo!メール」などがあります。

いずれも基本無料で利用できますが、無料で保存できる容量にはサービスごとに違いがあります。

なお、有料ではありますが、IIJの「IIJmioセーフティメールサービス」は、1メールアドレスあたり月額330円で利用できます。メールボックス容量は10GBで、保存期間は無期限となっているので、IIJmioの契約時には、合わせてチェックしてみてください。

IIJmioセーフティメールサービス

6 キャリアメールの持ち運びをするか迷ったらどうする?

キャリアメールの持ち運びは、これまでのアドレスをずっと利用する手段でも、アドレス移行のつなぎとして使う手段でも成立します。迷う場合は、まず持ち運びで安全に継続しつつ、並行して依存度を下げる計画を進めるのが現実的です。

おすすめは、銀行や保険、マイナンバーカードに紐づけているアドレスなど、重要度の高いサービスの登録から徐々に変更していく方法。最初のうちは、メール持ち運びサービスと併用し、新しいアドレスへと登録の変更ができているのかを確認してから完全移行とするのもありです。

毎月のスマホ料金を少しでも抑えたい、かつ自分に合った使い方がしたいとお考えの方に、IIJmioがおすすめ。

最大の魅力は、ライフスタイルに合わせて自由に組み合わせができる点と、コストパフォーマンスの高さです。2GBから自由にデータ量を選ぶことができ、余ったデータ量は無駄なく翌月に繰り越せるほか、データシェアが可能です。

また、豊富な端末ラインアップも大きな強みです。iPhoneをはじめ、各種スマートフォン、ノートPC、タブレット、Wi-Fiルーターなど幅広く取り揃えています。

ぜひお乗り換えをご検討ください。