迷惑電話は、詐欺や架空請求をはじめ、自動音声・ワン切りなど年々その手口が多様化しています。
本記事では、迷惑電話の種類や見極め方から、iPhoneおよびAndroidでの対策設定、専用アプリの活用方法、さらに迷惑電話対策機能を備えたスマホへの乗り換えまで、幅広く解説いたします。
1 そもそも迷惑電話とは何か・よくあるパターン
迷惑電話にはさまざまな種類があり、その手口も年々変化しています。被害を防ぐためにも、まずは代表的なパターンを把握しておきましょう。
迷惑電話の定義と最近の傾向
迷惑電話とは、受信者が望まないにもかかわらず一方的にかけられてくる電話の総称です。営業目的の勧誘電話から、詐欺や架空請求を目的とした悪質なものまで幅広く存在します。
近年は、警察官や公的機関をかたる『なりすまし型』の特殊詐欺が増加しており、電話を入口とした被害が深刻化しています。警察庁の発表によれば、特殊詐欺の認知件数は依然として高水準で推移しており、電話を入口にした詐欺被害は社会問題となっています。
詐欺・架空請求・還付金詐欺の手口
代表的な迷惑電話の手口には、以下のようなものがあります。
- オレオレ詐欺(家族を装う):「俺だけど、会社のお金を使い込んでしまった」などと家族を装い、現金を要求する
- 架空請求詐欺:「未払いの料金が発生しています。今日中に振り込まなければ法的措置を取ります」など存在しない債務を主張する
- 還付金詐欺:「医療費の還付金があります。ATMで手続きしてください」と騙し、振込操作をさせる
- フィッシング系:「カード情報の確認が必要です」など、個人情報を直接聞き出そうとする
いずれの手口も「すぐに」といった緊急性と「警察官や弁護士」を名乗る権威性を演出して相手を焦らせるのが特徴です。
自動音声・ワン切りなどの特徴
自動音声型の迷惑電話では、録音された音声メッセージが流れ、折り返しを促す内容が多く見られます。折り返した先で詐欺の本番が始まるケースがあるため、注意が必要です。
「ワン切り」は1〜2回の呼び出しで切れる着信のことで、相手に折り返させることを目的としています。特に国際電話番号(+から始まる番号)からのワン切りに折り返すと、高額な通話料が発生することがありますので、注意しましょう。
公的機関や大手企業を装うケース
信頼性の高い機関・企業名を装う手口もあります。本物の公的機関や大手企業が、電話で「今すぐATMへ」「クレジットカード情報を教えてください」と求めることは基本的にありません。
こうした要求が来た場合は、一度電話を切り、公式ウェブサイトに記載された番号へ自分でかけ直して確認しましょう。
2 迷惑電話の見極め方と注意すべきサイン
手口が巧妙な迷惑電話ですが、注意深く確認することで見極められるポイントがあります。怪しいと感じたときに確認すべき点を押さえておきましょう。
+から始まる国際番号
「+1(アメリカ)」「+44(イギリス)」などの国際電話番号から着信がある場合、海外からの迷惑電話やワン切りである可能性があります。
日本国内の知人や仕事関係からであれば「090」「080」「070」「03」などから始まる番号がほとんどです。心当たりのない国際番号は、基本的に出ないか着信拒否するのが無難です。
非通知・短時間で切れる着信
発信者番号を非表示にした「非通知」着信は、営業・勧誘・詐欺目的であるケースがあります。
また、呼び出しが1〜2回で切れるワン切りも同様に注意が必要です。これらへの対応については、後述の「着信拒否設定」をご参照ください。
不安をあおる言葉や即決を迫る話法
緊急性や恐怖感を強調する言葉が出た場合は注意が必要です。金融機関や行政機関が電話口で「すぐに」「今日中に」といった即決を迫ることは通常ありません。
「一度電話を切って確認します」と伝えても相手が応じない場合は、詐欺の可能性を疑い、速やかに電話を切るようにしましょう。
個人情報を聞き出そうとする内容
電話口で個人情報を要求するケースには十分ご注意ください。名前・住所・生年月日・金融情報・パスワードなどは、電話では伝えないことが大切です。
3 迷惑電話の対策方法(iPhone/Android別)
迷惑電話への対策は、お手持ちのスマホの設定から始めることができます。iPhoneおよびAndroidそれぞれの設定方法についてご説明いたします。
着信拒否・ブロック設定の方法
iPhoneでは、iOSのバージョンによって設定項目名が異なる場合があります。最新のiOSでは、[設定]→[アプリ]→[電話]から、保存されていない番号の通話を「通話の理由を尋ねる」「消音」などで管理できます。
対応する発信者識別アプリや通信事業者の迷惑電話判定を利用して、着信時に発信者情報を表示・判定することも可能です。
Androidの場合、「電話」アプリの着信履歴から該当番号を長押し→「番号をブロック」を選びます。機種によって手順が異なりますので、各メーカーの設定方法もあわせてご確認ください。
不明な発信者を消音する機能
iPhoneには「不明な発信者を消音する」機能があります。連絡先に登録されていない番号からの着信を自動的にサイレントにし、留守番電話に転送する機能です。
設定方法:「設定」→「電話」→「不明な発信者を消音」をオン
本当に必要な電話は留守番電話にメッセージを残してくれるため、重要な連絡を見逃すリスクも最小限に抑えられます。
Androidでも機種によっては「スパム疑いの通話を拒否する」機能が搭載されています。操作手順はお使いの機種ごとに異なりますので、各メーカーの設定方法もあわせてご確認ください。
迷惑電話フィルタの有効化
iPhoneではiOS標準機能として「通話フィルタ拡張機能」に対応したアプリ(後述)を入れることで、着信前に番号を判定し、ブロックする仕組みが利用できます。
Androidも同様に、Google電話アプリの「スパム対策」機能が自動で怪しい番号を検知し、通話画面に「スパムの疑い」と表示してくれます。これらの設定を有効化しておくだけでも、被害リスクを大きく下げられます。
「電話」アプリ→「︙」をタップ→「設定」から設定できます
※迷惑電話対策機能や通話スクリーニング機能の有無・名称は、Androidの機種や電話アプリの種類によって異なります。
4 迷惑電話ブロックアプリ・サービスの活用
スマホの標準設定に加え、専用アプリやキャリアのサービスを組み合わせることで、より効果的な対策が可能です。それぞれの仕組みと特徴についてご説明いたします。
番号データベース型アプリの仕組み
「Whoscall」「電話帳ナビ」「詐欺対策 by NTTタウンページ」などのアプリは、ユーザーや事業者が報告した番号を集積したデータベースをもとに、着信時に「詐欺の疑いあり」「営業電話」といった情報をリアルタイムで表示します。
| アプリ名 | 対応OS | 料金 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Whoscall | iOS/Android | 無料(有料版あり) | 全世界1億ダウンロード超・26億件以上の番号データベースを活用着信時にリアルタイムで表示される |
| 電話帳ナビ | iOS/Android | 無料(有料版あり) | 国内利用者の口コミ情報をもとに番号を判定する |
| 詐欺対策 by NTTタウンページ | iOS/Android | 無料 | NTTタウンページのデータを元に名称を表示する ※iOSではOSバージョンにより一部機能制限があり、iOS17以下は警告表示のみ、iOS18以降/Androidは警告表示または遮断に対応。 |
登録番号数が多いほど精度が高く、新しい迷惑電話番号もクラウド上で随時更新されるため、手動でブロック番号を登録する手間が省けるのが最大の利点です。
キャリア提供の迷惑電話対策サービス
大手通信キャリアでも、回線レベルで迷惑電話をブロックするサービスを提供しています。
| キャリア | サービス名 | 料金 | 概要 |
|---|---|---|---|
| NTTドコモ | 迷惑電話ストップサービス | 無料 | 繰り返しかかってくる迷惑電話やいたずら電話を拒否できる |
| au(KDDI) | 迷惑電話撃退サービス | 110円 | かかってきた迷惑電話を登録すると、以降は先方に「お断りガイダンス」が流れる |
| ソフトバンク | ナンバーブロック(iPhone)/迷惑電話ブロック(4Gケータイ) | 110円~ | 機種・契約によって提供サービスが異なるため、最新情報はソフトバンク公式で確認が必要 |
IIJmioはドコモ網とau網のMVNOですが、回線に関わる迷惑電話対策としてはご契約の回線種別に応じて、キャリアの設備を通じた着信をご利用いただけます。また、端末側の設定やアプリと組み合わせることで、より強固な対策が可能です。
無料と有料サービスの違い
多くの迷惑電話対策アプリは無料版と有料版が用意されています。主な違いは以下のとおりです。
無料版
- 着信時の番号判定と警告表示
- 基本的なブロック機能
有料版(月額数百円程度)
- 無料版より大規模な番号データベースへのアクセス
- 自動ブロック機能
- 広告非表示
- 国際番号のより詳細な判定
家族で共有できる対策方法
スマホ操作に不慣れな家族への対策としては、以下の方法が有効です。
- 迷惑電話対策アプリを代わりにインストール・設定しておく
- 「非通知着信は出ない」「知らない番号に出たら家族に相談する」などのルールを共有する
- 固定電話には迷惑電話防止機能付き電話機や警告アダプタを設置する
- 留守番電話機能をオンにして、内容を確認してから折り返す運用にする
5 スマホメーカの迷惑電話対策機能
日々の設定や知識だけでなく、スマホ本体の機能も迷惑電話対策に活用できます。近年は端末レベルで迷惑電話をブロックする機能を搭載した機種が増えており、機種選びも対策の一つとして検討する価値があります。
たとえば、AQUOS(シャープ)は電話アプリに迷惑電話ブロック機能が標準搭載されています。らくらくスマートフォン(FCNT)はシニア層を意識した設計で、着信拒否の操作が非常にシンプルなうえ、不審な電話に対して自動で応答するメッセージ機能が搭載されており、高齢のご家族への対策としても安心です。
6 まとめ
迷惑電話の被害を防ぐためには、複数の対策を組み合わせることが重要です。
- 知らない番号や非通知、国際番号には安易に出ない
- iPhoneやAndroidの着信拒否、消音設定を活用する
- 迷惑電話対策アプリやキャリアのサービスを導入する
- ご家族と対策ルールを共有する
- 迷惑電話対策機能が充実した最新スマホへの乗り換えを検討する
迷惑電話対策機能が充実したスマホへの乗り換えを考えているなら、IIJmioが選択肢としておすすめです。IIJmioでは回線ごとの迷惑電話関連サービスも利用可能です。
IIJmioはドコモ網(タイプD)とau網(タイプA)から選べ、それぞれの回線で利用できる迷惑電話対策オプションを活用できます。
また、端末のセット購入が可能で、前述のAQUOSをはじめ、iPhoneなど幅広いスマホのラインナップが揃っています。さらにIIJmioは定期的にセールや特価キャンペーンを実施しており、対象端末を大幅割引価格で購入できます。
IIJmioへの乗り換えで、迷惑電話対策と通信費の節約を同時に実現してみてはいかがでしょうか。