AQUOS wish5を実機レビュー〜おサイフケータイ機能や大容量バッテリーを搭載した使い勝手の良いスマホ~

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今回は、おサイフケータイ機能を搭載するなど日本市場に最適化されたスマートフォンを発売しているシャープの最新機種、AQUOS wish5をいろいろな場面や場所で使い込んでみました。

SHARPが販売するAndroidスマートフォン、AQUOSシリーズには、ハイエンドモデルのAQUOS Rシリーズ、性能と価格のバランスが良いAQUOS senseシリーズ、価格を抑えたエントリーモデルのAQUOS wishシリーズが用意されています。今回ご紹介するAQUOS wish5はAQUOS wishシリーズの最新機種です。

AQUOS wish5は、1日中使っても安心の大容量バッテリーを備え、大画面ディスプレイを搭載して発売されました。
流行りのくすみカラーを採用した本体のデザインは上位モデルであるAQUOS RシリーズやAQUOS senseシリーズと共通感があり質感も高く、機能一辺倒だけではない、ユーザーにとって使い勝手の良いスマートフォンを低価格で実現しています。
販売価格が低く抑えられながら、スマートフォンとしては初搭載された防犯アラーム機能は、子どもや家族が利用するのに安心を提供してくれます。

新たにスマホの購入を考えている方、機種変更を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください!

1 AQUOS wish5とは?

AQUOS wish5は、和名を採用した5種類の本体カラー、ブルー系の「MISORA(み空)」、ピンク系の「NADESHIKO(撫子)」、グリーン系の「WAKABA(若葉)」、ホワイト系の「YUKI(雪)」、ブラック系の「SUMI(墨)」をラインナップしたシンプルなデザインを採用しており、長く使っても飽きのこないモデルに仕上がっています。

本体はシンプルでも、性能や機能は充実しています。約6.6インチのディスプレイは高速駆動に対応しており、動きの速い動画も残像が残ることなく、くっきりとした映像を提供します。

また、大容量バッテリーを搭載し、音楽再生は最大138時間、高画質動画再生は最大23時間を実現しています。

AQUOSについてはこちらから!

2 AQUOS wish5の販売価格

2025年7月現在、IIJmioでのAQUOS wish5の通常価格は、一括払いなら税込33,800円、24回分割払いなら月々税込1,420円です。

さらに、IIJmioが実施するキャンペーン期間中であれば、よりお得な価格で購入できます。詳しくは以下からご確認ください!

AQUOS wish5の詳細はこちらから!

3 AQUOS wish5の特長をスペック表で確認!

AQUOS wish5の特長を、各項目別に解説します。
防水性能や防犯アラート機能、美しい大画面ディスプレイに関する特長は、次の段落でさらに詳しく説明します。

プロセッサ MediaTek Dimensity 6300
ストレージ(ROM) 128GB(microSDXCカード対応、最大2TB)
メモリ(RAM) 4GB
生体認証 指紋認証
顔認証(マスク対応)
ディスプレイサイズ 約6.6インチ(リフレッシュレート:120Hz)
アウトカメラ(メイン) 約5,010万画素(f1.8)
インカメラ 約800万画素(f/2.0)
バッテリー容量 5,000mAh
充電 27ワット急速充電対応
外部接続端子 USB-C端子 (USB 2.0)
ヘッドホン端子 3.5mmイヤホン 端子搭載
外寸 高さ:165.676mm
幅:76mm
厚さ:8.8mm
重さ 約187g
防水・防塵性能 IPX5/8/9の防水・IP6Xの防塵対応
Wi-Fi Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac
おサイフケータイ/NFC 対応
SIMタイプカードスロット nanoSIM+eSIM DSDV対応
本体カラー 「MISORA(み空)」
「NADESHIKO(撫子)」
「WAKABA(若葉)」
「YUKI(雪)」
「SUMI(墨)」
安心/安全のための機能 防犯アラート機能
迷惑電話対策機能

IPX9規格対応の防水性能と、高い耐衝撃性能

AQUOS wish5は、4方向の角度(0°、30°、60°、90°)から、80℃の高温水をそれぞれ30秒ずつ(2分間)高圧で噴射した後でも電話機としての機能を有するIPX9規格に対応しています。
また、耐衝撃性能は高さ1.22mからコンクリート面に製品を26方向で落下させる試験での耐性が確認されています(ただし、その条件下での無破損・無故障を保証するものではありません)。

AQUOS wish5は大容量バッテリーを搭載

AQUOS wish5は5,000mAhの大容量バッテリーを搭載し、音楽再生は最大138時間、高画質動画再生は最大23時間を実現しています。
バッテリー駆動時間は、ディスプレイの明るさやデータ通信の利用率、バッテリーマネージャーの設定などによって異なりますが、フル充電された状態で朝に持ち出し写真撮影や合計1時間程度フリーWi-Fiに接続してYouTube動画を再生するなど活用した後に夕方に帰宅しても、バッテリー残量は50%以上残っていました。

※ バッテリー駆動時間は、ディスプレイの明るさやデータ通信の頻度によって公称値よりも短くなることがあります。

AQUOS wish5はバッテリー消費を抑えるための機能や、バッテリーの劣化を抑えて長年使ってもバッテリーが弱りにくくする機能も搭載しています。

AQUOS wish5は27ワットの急速充電に対応

AQUOS wish5は27ワットの急速充電に対応しており、およそ2時間10分でフル充電できます。
なお、上位機種のAQUOS sense9は36ワット急速充電に対応しているため、同じ5,000mAhのバッテリー容量ながらおよそ1時間40分でフル充電できます。

AQUOS wish5は大容量microSDXCカードが利用可能

AQUOS wish5の本体左側面上部には、物理SIMカードとmicroSDXCカードをセットできるトレイがあります。
microSDXCカードは最大2TBまで利用可能ですので、本体内にたくさんの写真を保存しておけます。

4 AQUOS wish5の外観レビュー

本体側面と背面はマットな艶消し仕上げで、滑りにくい快適な持ちやすさが実現されています。
リアカメラ周りはAQUOSシリーズスマートフォンでおなじみの「miyake design」が監修したもので、自由曲線のデザインを採用しています。

ディスプレイ周囲のベゼル(黒い枠)は、下部は太めながら上部と左右はある程度幅が抑えられており、エントリーモデルのスマートフォンとしては一般的なものです。

AQUOS wish5は3.5mmイヤホン端子を搭載しているので、使い慣れた有線イヤホンや有線ヘッドホンを接続することが可能です。

5 AQUOSトリックによる簡単操作

AQUOS wish5に搭載された豊富な機能は、AQUOSトリックを利用することで設定や機能変更が画面の指示に従って簡単にできます。

例えば「かんたんモード」を選択すると、下記画像のような大きいアイコン表示と、良く使う連絡先を3件、常に表示させておくように設定できます。

6 AQUOS wish5のカメラレビュー

AQUOS wish5に搭載されたAQUOS独自の画質エンジン「ProPix lite」の効果を、ナイトモードやポートレートモードでの写真で確認します。

ナイトモードでは、真っ暗な場所で撮影した写真も明るく補正してくれます。

ナイトモードでの
撮影画面

補正なし

補正後

ポートレートモードによって、目的の被写体以外をボカした写真を撮影することができます。

晴れた空と日陰の木など、コントラストがはっきりした写真を撮影する場合、うまく露出が合うように画面を見ながら調整しないと、日陰の部分が黒くつぶれてしまうことがあります。
この点は、AQUOS Rシリーズやsenseシリーズなど上位モデルと比べて自動補正の弱さを感じました。

空にも木にも適正な露出

木の陰の部分が黒く
つぶれてしまった

また、派手で見栄えの良い写真にしようという補正が働くのか、下記の写真では実際よりも「赤」が強調され過ぎる傾向が見られました。

対して、木々の葉の緑や空の青は実際に見た状態をよく再現しています。

7 AQUOS wish5のディスプレイをレビュー

AQUOS wish5は、文字のデザインを示すフォントも好みの読みやすく感じるものに変更できます。

また、ディスプレイの表示や発色を色の違いを強調した「ダイナミック」や、自然な感じを重視して目が疲れにくい「ナチュラル」に切り替えることができます。

照明を消した寝室で就寝前に使う際は、「リラックスビュー」を選択してディスプレイ表示を昼白色から電球色に近い黄味の強い色合いとすることで、目に優しい表示になります。

8 AQUOS wish5の防犯アラート機能を確認

AQUOS wish5には、本体を強めに振ると動作する、防犯アラート機能が搭載されています。防犯アラート機能を設定するには、ジュニアモードから防犯アラート機能を選択します。

防犯アラート機能の説明画面を読みながら「次へ」ボタンで進むと、「緊急時に通知」をオン・オフできる画面が現れます。

ここでオン(写真のようにスイッチを右にスライドし青くなった状態)にして許可すると、登録された連絡先の中から緊急時に電話発信する先を選択できます。

防犯アラート機能が動作すると、AQUOS wish5を持っているユーザーの位置情報が通知、電話が発信されるだけではなく、防犯ブザーのような音が大音量で鳴るようになっています。

9 AQUOS wish5は迷惑電話対策機能も搭載

AQUOS wish5には、複数の迷惑電話対策機能として「電話に出る前の確認」「ご注意表示」「不審な会話のお知らせ」機能が搭載されており、ユーザーを詐欺電話や不審な電話から守ることに注意が向けられています。

「電話に出る前の確認」をオンにすると、着信応答する前に発信者に対して名前を通知することや、通話内容が録音されることが通知されます。

「ご注意表示」機能では、連絡先に登録されていない相手からの着信時に、「迷惑ストップ」ボタンが表示されるので、迷惑電話だと判明した段階で発信者に通知した後に電話を終了することができます。

発信者との通話が始まっても、「不審な会話のお知らせ」機能を使えば特殊詐欺が疑われる場合などに音とバイブでの警告、メッセージの表示が行われるなど、AQUOS wish5は着信、受話応答、通話中までの全ての段階で迷惑電話対策が徹底されています。

10 AQUOS wish5は豊富な電子マネーに対応

AQUOS wish5には「おサイフケータイ」アプリが搭載されており、画面の指示に従って操作することで、目的とする電子マネーなどをセットアップすることが可能です。

電子マネーとして用意されているのは、WAON、楽天Edy、QUICKPAY、nanaco、iDの5種類です。

乗り物向けのモバイルICカードとして、モバイルSuica、JALタッチ&コ゚―サービス、モバイルPASMO、モバイルICOCAが利用可能です。

会員証・ポイント・クーポンにも対応しており、モバイルポイントカードやヨドバシゴールドポイントカードなどに対応しています。

AQUOS wish5のマイサービスには、おサイフケータイのセットアップガイドも用意されているので、これまで使ったことがないユーザーもガイドで操作方法を確認しながらセットアップできます。

11 AQUOS wish5は顔認証が早く、ロック解除のストレスを低減

AQUOS wish5の生体認証は、指紋認証に加えて顔認証も利用可能です。

顔認証はマスクを装着した状態でも動作し、ロック解除動作も速く、安全にストレスなく利用可能です。

指紋認証も、画面の指示に従ってサイドボタンを触るだけの簡単操作で登録できます。

12 AQUOS wish5の購入を検討する前に確認しておく点

AQUOS wish5の処理性能は普段使いには十分ですが、3Dゲームを楽しむ際に物足りなく感じるかもしれません。3Dゲームを頻繁に使う場合は、上位機種であるAQUOS RシリーズやAQUOS senseシリーズを検討しましょう。

13 AQUOS wish5がおすすめの対象ユーザーとその理由

AQUOS wish5はシンプルで飽きのこないAQUOSシリーズ共通のデザインの本体に、おサイフケータイ機能や長時間駆動を実現する大容量バッテリーを搭載しています。AQUOSシリーズで最も安い価格帯のモデルながら、それを感じさせない質感と機能を実現したスマートフォンに仕上がっています。また、安心機能として独自の防犯関連機能も搭載しています。

価格を重要視し、日常の使用で必要な機能が備わっているAndroidスマホを探しているユーザー、従来のAQUOS wishシリーズを使っていて新機能が魅力的と感じたユーザーにとって、AQUOS wish5はおすすめの1台です。

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