motorola edge 60 proを実機レビュー〜moto ai対応の準ハイエンドスマホを紹介~

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今回は、Motorolaが販売するAndroidスマートフォンの中でも準ハイエンドモデルとなるmotorola edge 60 proをじっくり使い込んでみました。

MotorolaのハイエンドAndroidスマートフォンであるrazrシリーズは折りたたみモデルですので、ストレートタイプとしてはmotorola edge 60 proが上位に位置付けられています。
そのため、motorola edge 60 proにはクワッドカーブディスプレイや3眼カメラなどエントリーモデルのAndroidスマートフォンとは異なる特徴的な機能が採用されています。

上位モデルへの機種変更を検討されている方、今お使いのスマートフォンのディスプレイやカメラ性能に不満を感じて機種変更を検討している方は、ぜひ参考にしてください!

1 motorola edge 60 proとは?

motorola edge 60 proは、Motorolaの最新スマートフォンではストレートタイプとして上位に位置付けられている、Androidスマートフォンです。

motorola edge 60 proは motorola edge 50 proと同様に広角・超広角・望遠の3眼カメラを継続採用しながら超広角カメラは新たにマクロ撮影にも対応、ディスプレイのピーク輝度を2,000nit から4,500nitへと向上させるなど、好評なデザインを維持したまま各部を改良しています。

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2 motorola edge 60 proの特長を確認!

motorola edge 60 proの特長を、各項目別に解説します。motorola edge 60 proは前機種であるmotorola edge 50 proと比べ、バッテリー容量が4,500mAhから5,000mAhに拡大され、プロセッサもSnapdragon 7 Gen 3に代えて新たにMediaTek Dimensity 8350 Extremeを搭載しました。

motorola edge 60 proで特徴的な4方向に湾曲したクワッドカーブデザインのディスプレイ、moto ai対応3眼カメラは次の段落でさらに詳しく説明します。

プロセッサ MediaTek Dimensity 8350 Extreme
ストレージ(ROM) 256GB
メモリ(RAM) 12GB
生体認証 指紋認証
顔認証
ディスプレイサイズ 約6.7インチ(リフレッシュレート:120Hz)
クワッドカーブデザイン
ピーク輝度:4,500nit
アウトカメラ(メイン) 広角:約5,000万画素(f1.8), Sony LYTIAセンサー
超広角:約5,000万画素(f2.0), マクロ対応
望遠:約1,000万画素(f2.0), 光学3倍ズーム
インカメラ 約5,000万画素(f/2.0)
バッテリー容量 5,000mAh
充電 125ワット急速充電(有線)、15ワットワイヤレス充電対応
外部接続端子 USB-C端子(USB 2.0)
スピーカー ステレオ, Dolby Atmos®対応
おサイフケータイ 対応
本体カラー シャドーグリーン
ダーズブルー
カルサイトホワイト
外寸 高さ:160.69mm
幅:73.04mm
厚さ:8.24mm(最薄部)
重さ 約184g
Bluetooth Bluetooth 5.4規格対応
Wi-Fi Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac
音声コントロール Google Live対応(内蔵マイクで利用可能)

4方向に湾曲したクワッドカーブデザイン

motorola edge 60 proのディスプレイは、上下左右に湾曲したクワッドカーブデザインを採用しており、正面から見るとディスプレイ周囲の非表示部となる黒い枠(ベゼル)が側面に回り込んでいるので目立ちません。

ベゼルが細いことで、同じサイズのディスプレイを搭載する他のAndroidスマートフォンと比べて本体の縦幅と横幅を抑えて小型化され、持ちやすくなっています。

生体認証は指紋認証と顔認証の2種類に対応

生体認証は、ディスプレイ下部中央の指紋マークに触れることで行う指紋認証に加え、インカメラを利用した顔認証にも対応しています。

顔認証でのロック解除は、本体を傾けて画面をのぞくだけで素早く動作します。

カメラで撮影した写真はmoto aiで簡単加工

Motorola独自開発のAI「moto ai」によって、motorola edge 60 proのカメラで撮影した写真を加工できます。
たとえば、人物の肌はシミを目立たなくし、色合いを明るくすることで 健康的と感じるものにできます。
また、みんなの目線を合わせるのが難しい友達や家族との集合写真では、『Group Shot(グループショット)』機能を利用することで、複数枚撮影した写真から、撮影対象者それぞれが「まばたき」せずカメラ目線になっているように合成してくれます。

125ワット急速充電に対応した大容量バッテリー

motorola edge 60 proはUSB-C端子による有線充電に加え、ワイヤレス充電も可能です。特に、有線充電はAndroidスマホとして最速クラスの125ワット充電が可能な、TurboPowerに対応しています。TurboPowerとは、Motorola独自の急速充電技術です。
この急速充電機能を活かし、フル充電までの時間短縮だけではなく、短時間の充電でも予想以上に長く使い続けることができます。

3 motorola edge 60 proの外観レビュー

motorola edge 60 proの右側面には、音量ボタン(上げる/下げる)と、指紋認証機構を内蔵する電源ボタンが搭載されています。

左側面には、新たにAIキーが搭載されました。

2025年8月時点でAIキーに割り当て可能なのは、「2回押す」と「長押しする」のいずれも、Google Playで配信されている『Image Studio(イメージスタジオ)』のみです。

Image Studioでは、Motoアカウントを登録することでAIを活用したステッカーやアバターが作成可能です。

motorola edge 60 proの底面には、USB-C端子、SIMカードトレイ、スピーカーホールが搭載されています。

上面には、Dolby Atmosに対応していることを示す印字がなされています。

4 motorola edge 60 proのカメラをレビュー

motorola edge 60 proのカメラの基本性能を確認するために、奥行きのある構図で標準設定のまま撮影してみました。
motorola edge 60 proのカメラは標準設定で「High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)」が必要時に自動的に設定され、明るい部分も暗い部分も明瞭に見えるように調整されます。

下記のサンプル例では、薄曇りの空の質感と、影になっている木々の枝や葉の裏側のどちらも、明るすぎるもしくは暗すぎることのない写真に仕上がっています。

カラースタイルで自分好みの設定をAIが学習

motorola edge 60 proのカメラの「写真」モードでは、画面上部のアイコンを選択することでAIを利用した好みのカラースタイルを作ることができます。
標準設定はナチュラルで、この設定のままでも自然で十分満足できる写真に仕上がります。

AIを活用したMotoカラースタイルであるパーソナルを利用するには、料理を撮影した『グルメ』、人物をポートレートモードで撮影した『縦長』、風景を撮影した『横長』の写真をそれぞれ最大5枚インポートし、それらをもとに好みの色合いに調整します。

撮影済みの風景写真を5枚使い、パーソナルでのカラー調整を試してみました。

画面下部のスライドパッドに表示されたスライダー(白い丸印)を操作して、好みの色合いを設定します。

スライダーを左下に設定すると、青みが強調された写真になります。

一方、スライダーを右上に調整すると、赤みの強いセピア色の写真になります。この状態から赤みを少し弱くすると、古いフィルム写真風になるように設定することもできました。

調整後は、カスタマイズしたカラースタイルを生成します。カラースタイルを生成するには10分〜30分かかります。また、バッテリーも2%〜10%消費しますので、時間的な余裕があって充電器に接続できる環境で生成するのが良いでしょう。

ポートレートモードで好みのボケ具合を設定

ポートレートモードは、24mm(フル表示)、35mm(ワイド)、50mm(標準)、85mm(クローズアップ)の焦点距離に対応します。

フル表示

ワイド

標準

クローズアップ

また、それぞれでボケ(f)を1(弱い)〜6(強い)の間で調整できます。

(f)1

(f)6

最大3倍の光学ズーム

motorola edge 60 proの超広角カメラから広角カメラ、望遠カメラを利用することで、近くの被写体をワイドに、遠くの被写体をズームして撮影できます。
いずれの写真においてもノイズは少なめで、暗部がつぶれることもなく満足できる描写が得られました。

アクションショットで動きの速い被写体もぶれずに撮影

motorola edge 60 proのカメラには、『Action Shot(アクションショット)』機能も用意されています。アクションショットを使うと、シャッタースピードが調整され、動きが速い被写体もぶれずに撮影することができます。
カメラアプリで画面右上のランナーが走っているようなアイコンをタップすると、アクションショットがオンになります。
また、アクションショットがオンになっていると、シャッターボタンの周囲に虹色のリングが表示されます。

アクションショットの効果を確認するために、走っている自動車を歩道から撮影してみました。

動きの速い被写体ですので、近距離で撮影すると動いている自動車の車体も、回転しているタイヤとホイールもぶれてしまいます。
アクションショットをオンにして撮影すると、同じ状況で撮影してもぶれていない、停まっているような写真を撮影することができました。

ナイトビジョンやプロモードも搭載

motorola edge 60 proのカメラには『プロ』モードも用意されており、ホワイトバランスやシャッタースピード、ISO感度、露出を細かく設定できます。
設定の差が出やすい夜間の写真撮影で、詳細設定内のナイトビジョンと、プロモードでホワイトバランスと露出の調整を行った際に撮影される写真がどのように変化するか確認しました。

ナイトビジョンに設定すると、シャッターアイコン内に月が表示されます。

ナイトビジョンでは実際に目で見た印象に近い写真が撮影できました。続いて、プロモードで露出を-2.5に設定し、ホワイトバランスを2,300Kに設定して撮影しましたが、ナイトビジョンとはまた違った印象になりました。

motorola edge 60 pro任せで夜間の写真撮影を行う際は、ナイトビジョンを活用してみてもよいでしょう。
ナイトビジョンで撮影した写真が撮りたい写真と印象が異なる場合は、プロモードを活用してホワイトバランスや露出を変更することで意図した写真に仕上げることができます。

『詳細』設定ではパノラマ写真の撮影やタイムラプス動画の撮影を選択できるなど、スマートフォンの一般的なカメラ機能を上回る高機能を実現しています。

5 motorola edge 60 proのディスプレイをレビュー

motorola edge 60 proのディスプレイ端は、上下左右の4面全てが曲面仕上げとされたクワッドカーブデザインを採用しています。

下記はディスプレイの上端と右端を撮影した写真ですが、角の部分も含めて曲面仕上げになっているのが確認できます。
また、ディスプレイ端が曲面仕上げとなっていることで、ディスプレイ端から中央に向けて指で操作を始める場合も、他のスマートフォンのように角張った端の部分で引っ掛かりを感じることがなくスムーズに操作できます。

クワッドカーブディスプレイは側面まで回り込んでいることにより、金属フレームの部分は、かなり薄く仕上げられています。
また、ディスプレイと背面パネルがいずれも側面まで回り込むデザインを採用していることで、手に持った際に違和感があるような角張った部分がなく、持ちやすく不意に落とす不安が少ないように感じます。

6 motorola edge 60 proのエッジライト機能

motorola edge 60 proはクワッドカーブデザインのディスプレイを活かし、ディスプレイ端の曲面になっている部分を、着信、アプリなどの通知、アラームアラートの受信時にエッジライトとして点灯させることができます。

点灯させるエッジライトの色は、着信、アラーム、アプリの通知でそれぞれ別のものを設定可能です。

7 motorola edge 60 proのバッテリー容量と駆動時間

上述の通り、motorola edge 60 proは、125W TurboPower急速充電に対応しています。motorola edge 60 pro に同梱されている125W TurboPowerチャージャー(充電器)とUSB-Cケーブルを用いて充電時間を計測した結果、バッテリー残量3%から100%充電までに要する時間はわずか36分でした。

これなら、朝起きてバッテリー残量が少ないのに気づいても、出かけるまでの時間でフル充電できそうです。

125W TurboPower急速充電の効果を、67W充電器を用いた場合との充電時間で比較してみました。
125W TurboPower急速充電では、バッテリー残量64%からフル充電までに要した時間は15分だったのに対し、67W充電器を用いた場合はバッテリー残量65%からフル充電までに27分かかりました。一般的に販売されている5W〜20W出力の充電器では、この時間差はさらに大きくなるでしょう。

急速充電中はmotorola edge 60 pro本体が温かくなりますが、125W TurboPowerチャージャー(充電器)も含めてかなり熱くなる(過熱している)ということはありませんでした。

8 motorola edge 60 proでGemini Liveを活用

motorola edge 60 proでGeminiアプリを起動し右下のLiveボタンをタップすることで、Googleが提供するAIであるGeminiと音声で会話できるGemini Liveを利用できます。

Gemini Liveで、「motorola edge 60 proの特長を教えて」と質問してみました。Gemini Liveでは音声で回答が読み上げられます。
また、元の画面に戻ると音声で読み上げられた回答をテキストでも確認できます。

9 購入を検討する前に注意すべき点

ディスプレイの最大リフレッシュレートは、motorola edge 50 proが最大144Hzだったのに対し、motorola edge 60 proは最大120Hzへと低下しています。
そのため、動きの早いゲームなどをプレイする場合はmotorola edge 50 proで気にならなかった残像などを感じることがあるかもしれません。

ストレージ容量は256GBですが、microSDカードは搭載されていませんのでストレージ容量を増やすことはできません。

また、左側面に搭載されたAIキーは現時点(2025年8月)でImage Studio(イメージスタジオ)にしか対応しておらず、将来的に対応するアプリや機能の増加が期待されます。

10 motorola edge 60 proの販売価格

2025年8月現在、IIJmioでのmotorola edge 60 proの通常価格は、一括払いなら税込69,800円、24回分割払いなら月々税込2,916円です。

この価格で手に入るスマートフォンとして、motorola edge 60 proは他機種と比べても圧倒的な性能を誇ります。たとえば、ピーク輝度4,500nitのpOLEDディスプレイは、日差しの強い場所でもくっきりと見える視認性を実現。バッテリー容量も増え、長時間の外出や動画視聴でもバッテリー切れを心配する必要がありません。また、IP69等級の防水・防塵性能は、アウトドアやキッチンなど水回りでも安心して使えます。

使い勝手の点では、125W TurboPower急速充電による充電時間の短さはバッテリー切れやバッテリー残量が少ない状況でのフル充電までの待ち時間によるストレスを低減してくれます。125W TurboPower急速充電対応充電器とケーブルが付属している点は、各社のスマートフォンで付属アクセサリーが削減されている中で嬉しいポイントです。

さらに、IIJmioが実施するキャンペーン期間中であれば、よりお得な価格で購入できます。
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