
Motorolaは、アメリカで携帯電話を生み出したメーカです。老舗メーカだけにスマホのバリエーションが豊富です。価格を抑えたエントリーモデルから、ハイエンドなプロセッサを搭載した折りたたみスマホまで、個性の異なるモデルをそろえています。今回はバリエーション豊富なシリーズの特長と人気モデルをレビューとともに紹介します。
1 Motorolaとは?アメリカ生まれの老舗メーカ
最近の日本ではスマホのメーカとして認知されているMotorolaですが、その歴史は古くアメリカの無線技術開発を支えた老舗メーカです。
Motorolaの名前はカーラジオのブランド名としてスタート
Motorolaは、主力商品だった自動車ラジオのブランド名でした。由来は、自動車である「motor」と音を意味する「ola」をつなげた造語です。ブランド名から社名になったのは、1947年でした。同社は、自動車ラジオ以外にも、トランシーバーや、その技術を民間向けにも使ったタクシー用無線など、様々な無線機器をつくり出しました。
手で持ち運べる携帯電話の誕生
そしてトランシーバー技術から発展して生まれたのが、携帯電話です。1973年に無線電話回線に接続できる携帯電話のデモンストレーションを実施し、現在のスマホにつながる携帯電話を生み出しました。それから10年後にMotorolaは携帯電話を商品として発売し、以降、携帯電話の王者となる時代が続きました。大人気モデルとなったコンパクトな折りたたみ携帯電話「razr」は、スマホの名前として復活しています。
レノボの傘下で復活へ
しかし王者のMotorolaも、シェアが下降しだすと2011年には携帯電話などを扱うMotorola Mobilityと、エンタープライズ商品を扱うMotorola Solutionsの2社へと分社化されました。その後Motorola Mobilityは一時期Googleに買収され、さらに2014年にはレノボへ売却されました。現在は、安価なエントリーモデルから、折りたたみ型のハイエンドモデルまで、スマホをフルラインナップするメーカとして、再び存在感を見せています。
2 Motorolaの特長はピュアAndroidで癖が無い使いやすさ
Motorolaのスマホは、余計な機能が無く使いやすい「ピュアAndroid」が特徴です。またシンプルな操作感を手伝ってくれるのが、片手のアクションで操作できる「moto / ジェスチャー」です。
Motorolaの魅力は純粋なAndroidOS
Motorolaのスマホは「ピュアAndroid」とも呼ばれる、あえて独自のカスタマイズをしていないOSが魅力です。アプリもGoogle純正アプリを使っているため、自分では使わないアプリが最初からインストールされていてメモリ容量を圧迫することもありません。
Androidを搭載したスマホの多くは、メーカがOSをカスタマイズして豊富な独自機能や個性的なホーム画面を備え、他社との違いを出しています。しかしカスタマイズしたOSにはメリットもありますが、一方で動作が重くなる原因になったり、OSのアップデートまでに時間がかかったり、ユーザーインターフェースが変わったりする場合もあります。しかし「ピュアAndroid」の場合は、Googleの提供する標準的なAndroidOSなので、OSのアップデート適用や新機能搭載が早い傾向にあり、シンプルな動作や、標準的なインタフェースで使い方も変わりません。
また標準的な仕様は、外部のアプリやホーム画面などを使って自分でカスタマイズを楽しみたい方にとっても魅力的です。外部のアプリは、標準仕様のOSを前提にして開発される傾向にあるからです。
素早く機能が呼び出せる「moto / ジェスチャー」
画面を触ったりせずに操作できるのが、便利な「moto / ジェスチャー」です。以下のようなアクションでスマホの機能を呼び出せます。
・手首を素早く2回ひねると、カメラが起動
・縦に2回シェイクで、フラッシュライトが点灯
・画面を下に向けて置くと、着信音とバイブがオフ
・背面をタップすると、アプリの起動やホームに戻る機能を設定
よく使う機能を画面やボタンに触れずに起動できるので、素早く操作したいときに役立ちます。モデルによって利用できるアクションの数に違いはありますが、2024年に発売しているスマホ全てのモデルで利用できます。

充電速度が速いTurboPower充電に対応
Motorolaのスマホは、充電速度の高速化にこだわっています。モデルにより対応している電力は違いますが、15Wから125Wまである「TurboPower充電」を備えた専用の充電器を使えば、大容量バッテリーを備えたモデルでも短時間で充電可能です。モデルによっては高出力の充電器が同梱されている製品もあるので、TurboPower充電を使いたい場合は充電器の価格も考慮して価格比較をした方が良いでしょう。

motoAIで写真撮影がより楽しくなる
上位モデルに搭載されたmotoAIは、主に写真撮影で活用できます(2024年現在)。普段の撮影でも、AIを使った画質補正が行え、より綺麗な画像に仕上げられます。
また撮影した画像からAIが独自の壁紙をつくる「Style Sync」機能もあります。この機能を使うと、自分のファッションやパターンを撮影すれば、写真にあったパターンで新しい壁紙をAIが自動的につくってくれます。自分のファッションカラーに合ったパターンのロック画面やホーム画面で、簡単にスマホをコーディネートできます。

さらに写真を撮影しなくてもAIに依頼すれば、壁紙を自動で作成してくれる「Magic Canvas」機能を備えたモデルもあります。たとえば「白黒のマルチーズとパピヨンのミックス犬の写真」とAIに説明を入力して、スタイルで「リアル」を選ぶと、すぐに以下のような画像ができあがります。あとは「壁紙の設定」を選べば、ホーム画面やロック画面に設定できます。

3 Motorolaのスマホは、大きく3つのシリーズ
2024年時点でMotorolaには、価格帯とスペックの異なる以下の3シリーズがあります。
・moto gシリーズ
・motorola edgeシリーズ
・motorola razrシリーズ
moto gシリーズは、価格を抑えたミドルロー以下のいわばエントリークラスです。motorola edgeシリーズは、一般的なストレートタイプでは同社の最上位クラスを含む、ミドル~ハイエンドまでのスペックを持っています。motorola razrシリーズは縦に折りたたむ二つ折りスマホなど、革新的な技術を活かしたイノベーションモデルです。
ここでは各シリーズの特長と2024年モデルを紹介しつつ、人気モデルは後でレビューにて説明します。
moto gシリーズ
日本国内ではエントリークラスを担うシリーズです。Motorolaの2024年のラインナップでは、このシリーズではMicroSDカードが利用でき、イヤホンジャックやFMラジオを備えています。
その中でもmoto g24は、「仮想RAM拡張機能」が搭載されています。端末自体のRAMは8GBですが、仮想RAM拡張機能で最大16GB相当まで拡張できます。また、約2万円で購入できる点も魅力のひとつです。
しかしカメラは約5,000万画素のメインカメラと約200万画素のマクロカメラを備え、バッテリーも5,000mAhと大容量なので使い勝手は良いスマホです。
ワンランク上のmoto g64 5Gは約3万円で、名前の通り5Gに対応しています。ディスプレイもFHD+(2,400×1,080)とミドルクラスと同程度になり、おサイフケータイ®(※)対応です。
moto g24

▼ 基本スペック
画面サイズ | 約6.6インチ IPS LCD |
---|---|
解像度 | 幅720px高さ1,612px |
サイズ | 幅74.53mm×高さ163.49mm×厚さ7.99mm |
重さ | 約181g |
メモリ | RAM:8GB ROM:128GB |
バッテリー | 5,000 mAh 急速充電対応 |
アウトカメラ | メインカメラ:約5,000万画素 |
マクロカメラ:約200万画素 | |
インカメラ | 約800万画素 |
moto g64 5G

▼ 基本スペック
画面サイズ | 約6.5インチ LCD |
---|---|
解像度 | 幅1,080px高さ2,400px |
サイズ | 幅75.82mm×高さ161.56mm×厚さ7.99mm |
重さ | 約177g |
メモリ | RAM:8GB ROM:128GB |
バッテリー | 5,000 mAh 急速充電対応 |
アウトカメラ | メインカメラ:約5,000万画素 |
マクロカメラ:約200万画素 | |
インカメラ | 約1,600万画素 |
motorola edgeシリーズ
motorola edgeシリーズは、ミドルからミドルハイクラスをそろえたシリーズです。一般的なスマホの形であるストレートボディタイプでは、Motorolaの中で最上位を担当します。デザインの美しさとスペックを両立しているのが魅力です。moto gシリーズと比べると、カメラの能力が大幅にアップしています。
2024年に発売したedge 40 neoは、通常だと5万円前半で購入できます。おサイフケータイ®(※)にも対応していて、防水機能はmoto gシリーズよりも優れたIP68を備えています。充電能力も68Wもあり、5,000mAhの大容量バッテリーでも充電時間が短くてすみます。
同じく2024年に発売されたedge 50 proについては、このあとのレビューでより詳しく紹介します。
edge 40 neo

▼ 基本スペック
画面サイズ | 約6.55インチ pOLED |
---|---|
解像度 | 幅1,080px高さ2,400px |
サイズ | 幅71.99mm×高さ159.63mm×厚さ7.89mm(カリビアンブルー)/7.79mm(ブラックビューティ) |
重さ | 約172g(カリビアンブルー)/170g(ブラックビューティ) |
メモリ | RAM:8GB ROM:256GB |
バッテリー | 5,000 mAh 急速充電対応 |
アウトカメラ | メインカメラ:約5,000万画素 |
超広角マクロカメラ:約1,300万画素 | |
インカメラ | 約3,200万画素 |
edge 50 pro

▼ 基本スペック
画面サイズ | 約6.7インチ pOLED |
---|---|
解像度 | 幅1,220px高さ2,712px |
サイズ | 幅72.4mm×高さ161.23mm×厚さ8.19mm |
重さ | 約186g |
メモリ | RAM:12GB ROM:256GB |
バッテリー | 4,500 mAh 急速充電対応 |
アウトカメラ | メインカメラ:約5,000万画素 |
3倍光学ズームカメラ:約1,000万画素 | |
マクロカメラ:約1,300万画素 | |
インカメラ | 約5,000万画素 |
motorola razrシリーズ
コンパクトになる二つ折りスタイルを採用した、Motorolaのフラグシップとなるのがrazrシリーズです。折りたたんだ状態でも使えるアウトディスプレイを搭載していて、三脚いらずの自撮りやビデオカメラのような動画撮影と様々な撮影スタイルが楽しめます。
2024年のラインナップは、2023年発売のrazr 40 ultra、2024年発売のrazr 50、razr 50 ultraの3モデルです。このうちrazr 40 ultraとrazr 50は、通常価格は近いですが性能は一長一短です。そこで3モデルの性能比較表を下にまとめました。
razr 40 ultra | razr 50 | razr 50 ultra | |
---|---|---|---|
RAM | 8GB | 12GB | 12GB |
ROM | 256GB | 512GB | 512GB |
プロセッサ | Snapdragon 8+ Gen 1 Mobile Platform (ハイエンド向け) |
MediaTek Dimensity 7300X (ミドル向け) |
Snapdragon 8s Gen 3 Mobile Platform (ハイエンド向け) |
アウトディスプレイ | 約3.6インチpOLED | 約3.6インチpOLED | 約4.0インチpOLED |
アウトカメラ | メインカメラ: 約1,200万画素 |
メインカメラ: 約5,000万画素 |
メインカメラ: 約5,000万画素 |
超広角マクロカメラ:約1,300万画素 | 超広角マクロカメラ:約1,300万画素 | 望遠カメラ:約5,000万画素 | |
バッテリー | 3,800 mAh /30W充電対応 |
4,200 mAh /30W充電対応 |
4,000 mAh /45W充電対応 |
充電器 | × | × | 68WTurboPower充電器 |
防水防塵性能 | IP52 | IPX8 | IPX8 |
おサイフ ケータイ®(※) |
× | × | 〇 |
通常価格 (税込) |
139,800円 | 135,800円 | 178,800円 |
razr 50からROMが512GBに増量し、カメラの画素数も大幅にアップしています。razr 50 ultraではアウトディスプレイのサイズも0.4インチ大きくなり、2024年12月現在、国内流通モデルとしては最大級の大きさです。
そして2024年冬に出た最上位モデルのrazr 50 ultraについては、今回レビューでより詳しくお届けします。
razr 40 ultra

▼ 基本スペック
画面サイズ | メインディスプレイ:約6.9インチ pOLED |
---|---|
アウトディスプレイ:約3.6インチpOLED | |
解像度 | メインディスプレイ:幅1,080px高さ2,640px |
アウトディスプレイ:幅1,066px高さ1,056px | |
サイズ | 幅73.95mm×高さ170.83mm×厚さ6.99mm |
折りたたみ時:幅73.95mm×高さ88.42mm×厚さ15.1mm | |
重さ | 約188g |
メモリ | RAM:8GB ROM:256GB |
バッテリー | 3,800 mAh 急速充電対応 |
アウトカメラ | メインカメラ:約1,200万画素 |
超広角マクロカメラ:約1,300万画素 | |
インカメラ | 約3,200万画素 |
razr 50

▼ 基本スペック
画面サイズ | メインディスプレイ:約6.9インチ pOLED |
---|---|
アウトディスプレイ:約3.6インチpOLED | |
解像度 | メインディスプレイ:幅1,080px高さ2,640px |
アウトディスプレイ:幅1,066px高さ1,056px | |
サイズ | 幅73.99mm×高さ171.30mm×厚さ7.25mm |
折りたたみ時:幅73.99mm×高さ88.08mm×厚さ15.85mm | |
重さ | 約188g |
メモリ | RAM:12GB ROM:512GB |
バッテリー | 4,200 mAh 急速充電対応 |
アウトカメラ | メインカメラ:約5,000万画素 |
超広角マクロカメラ:約1,300万画素 | |
インカメラ | 約3,200万画素 |
razr 50 ultra

▼ 基本スペック
画面サイズ | メインディスプレイ:約6.9インチ pOLED |
---|---|
アウトディスプレイ:約4.0インチpOLED | |
解像度 | メインディスプレイ:幅1,080px高さ2,640px |
アウトディスプレイ:幅1,080px高さ1,272px | |
サイズ | 幅73.99mm×高さ171.42mm×厚さ7.09mm |
折りたたみ時:幅73.99mm×高さ88.09mm×厚さ15.32mm | |
重さ | 約189g |
メモリ | RAM:12GB ROM:512GB |
バッテリー | 4,000 mAh 急速充電対応 |
アウトカメラ | メインカメラ:約5,000万画素 |
望遠カメラ:約5,000万画素 | |
インカメラ | 約3,200万画素 |
4 高速充電が凄い!ミドルハイクラスの「edge 50 pro」
オシャレなデザインが特長の「edge 50 pro」ですが、見た目だけでなくおサイフケータイ®(※)も備え、プロセッサもミドルクラスのなかでは上位の処理能力を持った実用性も高いモデルです。特に注目したいのは充電性能です。4,500mAhのバッテリーがどれくらいで充電できるのかをチェックします。
ガラスの面積が広い!ラウンドフォルムのディスプレイとヴィーガンレザーで良好なボディの手触り
edge 50 proを見たときに、最初に目を引くのは滑らかな曲線を描くエッジディスプレイです。多くのスマホは平らなディスプレイの周囲を、ベゼル(枠)で囲っています。そしてベゼル部分を滑らかにしたり、薄くしたりしてスリムなデザインに仕立てます。

しかしedge 50 proは、横からもディスプレイのガラス部分が見える構造で、左右正面に本体のボディ部分は存在しません。この本体の端の部分がディスプレイのガラスなので、ディスプレイのベゼル部分が無いように見えます。

ボディ背面は、全体がヴィーガンレザーで覆われています。ヴィーガンレザーとは、動物由来の素材を使わない人工皮革です。合成皮革やフェイクレザーと同じものと考えて良いでしょう。金属にはない温かみのある手触りで、滑りにくいのも魅力です。しかしながら防水・防塵性能はIP68と高水準です。
防水・防塵性能についてはこちらで詳しく解説しています。

重さは、キッチンスケールで量ってみると、188gでした。カーブしたディスプレイが滑らかで持ちやすいこと、ヴィーガンレザーで滑りにくいこともあって、重さはあまり感じず快適です。

ハイパワーな充電能力を実際に計測!満タンになるまで何分かかる?
edge 50 proの魅力は、付属の125W TurboPowerチャージャーを使用した“超”急速充電機能です。実際にスマホが自動でシャットダウンするまでYouTubeを再生し、そこから100%まで充電してみました。なお充電は電源オフの状態で開始して、充電の進展を見るときだけ画面を点灯して確認しました。
経過時間 | 充電 |
---|---|
約5分 | 28% |
約9分 | 50% |
約10分 | 57% |
約15分 | 80% |
約21分30秒 | 100% |
今回の測定では、充電が0%から100%になるまで、約21分30秒しかかかりませんでした。バッテリー容量は4,500mAhと大きいので、使い方にも寄りますが毎日の朝食時間や出かける準備の間に充電するだけでも、日中不安なく使えそうです。




鮮やかなディスプレイは大きく見やすい
画面は、非常に鮮やかです。左右がギリギリまでガラス面なことから、サイズよりも大きな画面に感じられます。また、左右のガラス面が曲がっているため、画面が盛り上がっているかのような印象です。それが動画の視聴やゲームのプレイを邪魔することがなく、没入感があります。

edge 50 proについてはIIJmio公式YouTubeでも解説しています。ぜひご覧ください。
5 コンパクトに折りたためて閉じた状態でもフルに使える「razr50 ultra」
Motorolaの折りたたみスマホで2024年の最上位モデルが「razr50 ultra」です。折りたたみスマホでついにおサイフケータイ®(※)を搭載し、カメラ、プロセッサ能力も併せ持った頂点にふさわしいモデルです。
コンパクトに折りたためるのが魅力
Motorolaの折りたたみスマホ「motorola razr 50 ultra」は、2024年におけるMotorola折りたたみスマホの最上位モデルです。最初に気になるのは、折りたたみの構造です。スマホの折りたたみというと2種類あり、通常のスマホのサイズからさらに横へ大きくなるタイプと、通常のスマホのサイズから縦に半分になるタイプがあります。razr 50 ultraは後者の縦に半分になるタイプです。

まずキッチンスケールで重さを量ってみると、188gでした。折りたたみ構造だからといって、このサイズのスマホでは普通の重さで、重くなったりはしていません。

また画面を広げてみても、折りたたみ部分は映像を表示していると気になりません。指でさわってみるとわずかにでこぼこしていますが、操作をしていて違和感はありません。

折りたたんだ状態でもスマホが使える
razr 50 ultraは画面を内側に折りたたむ構造にもかかわらず、メインカメラの周辺にも約4インチの大きなアウトディスプレイがあります。アウトディスプレイは、折りたたんだ状態でもアプリを登録すれば普通のディスプレイと同様に多くのアプリが使えます。ただしアプリ側で画面サイズが対応していない場合は、上手く使えない場合もあります。以下に紹介する普段使う機能は問題無く利用できます。
・YouTubeの視聴
・Googleマップの使用
・Geminiの利用
・写真の撮影
・通話
・LINEの確認・返信


折りたたみ機能が便利なのは、撮影するときです。折り曲げる角度は無段階で調節ができるため、テーブルなどにおいて撮影すれば三脚も不要になります。またアウトディスプレイで、レンズに映っている映像を確認できるので、メインカメラでの自撮りも簡単です。

レンズに手のひらを見せることでシャッターをきることができる「モーションシャッター」機能を使えば、全身をいれた自撮りはもちろん、セルフタイマーを使った集合写真なども撮れます。
LINEなどのアプリをアウトディスプレイで起動すれば、そのままビデオ通話もできます。インカメラより画素数の多いアウトカメラの方が画質は綺麗ですし、カメラの近くに相手の画像や自分の画像がうつるので、カメラ目線を維持しやすいです。ただ相手の画像も小さくなってしまうので、大きな画面で見たいときは反対を向けてインカメラで通話しましょう。
「カムコーダーモード」でビデオカメラのように使える!
折りたたみの角度を90度で固定すると、ビデオカメラのように撮影できる「カムコーダーモード」としても使えます。メインディスプレイのレンズ側に撮影している映像、残りの部分が操作用のタッチパッドになります。このタッチパッドで、録画の開始/停止やズームができるので、操作に慣れると片手でしっかりとホールドして撮影ができます。通常のスマホのように構えるのと比べて、動きながらの撮影も安定します。またこの持ち方だと、うっかりレンズに指がかかることもありません。

アウトディスプレイは、完全に画面を開いた状態での写真撮影でも活躍します。それが「アイキャッチアニメ」です。レンズの側にアニメーションが表示されることで、人の目を引き、それがちょうどカメラ目線になる機能です。例えば、子どもの目線を向けるのに役立ってくれるでしょう。

もうひとつ便利な機能が「外部ディスプレイプレビュー」です。この機能はアウトディスプレイにも、メインディスプレイと同じようにカメラのプレビュー画面が映る機能です。そのため被写体自身が、自分がどのように見えているのか確認できます。

プレビュー画面を常に表示せずに、撮影後に結果を見せるだけの「インスタントプレビュー」機能もあるので、状況で使い分けると良いでしょう。
razr 50 ultraについてはIIJmio公式YouTubeでも解説しています。ぜひご覧ください。
6 折りたたみ機能が必要かどうかが大きな選択ポイント
最後に、Motorolaの各シリーズがどんな方におすすめなのか、について解説します。
全てに満足できる折りたたみスマホならrazr 50 ultra!
価格は一番高いですが、Motorolaの最新機能を全て備え、プロセッサも一番高性能なrazr 50 ultraがやはりオススメです。残るrazr 50とrazr 40 ultraは、同価格帯なので自分が必要としているスペックがプロセッサ能力なのか、メモリサイズやおサイフケータイ®(※)、カメラ性能なのかで考えると良いでしょう。プロセッサ能力ならrazr 40 ultra、それ以外ならrazr 50です。そして両方を備えたのがrazr 50 ultraと言えます。
さらにIIJmioならば、限定カラーのホットピンクも選べます。鮮やかなピンクは注目を集めること間違いないです。
綺麗なカメラと画像を楽しめるスタンダードモデルならedge 50 pro
edge 50 proは、基本となる機能をしっかり抑えたミドルハイクラスのスマホです。RAMは12GBと十分で、125Wのハイパワーな充電器も同梱されているのがポイントです。通常価格は5万円後半で、同価格帯の他社製品と比較するとプロセッサ能力にも優れます。最近は充電器を付属しないスマホも増えているので、価格比較をするとき見逃さないようにしましょう。
予算に合わせて選ぶなら……
moto g24、moto g64 5G、edge 40 neoは予算にあわせて選ぶのに便利です。エントリーからミドルクラスですが、キャンペーンで価格が下がることもあるので、ワンランク上のモデルを選べる場合もあります。どのモデルも、Motorolaスマホの魅力を表す特長の「ピュアAndroid」や「カメラ機能」、「Motoアクション」を備えています。この機会にぜひ、乗り換えを検討してみてください。
※ 『おサイフケータイ』は株式会社NTTドコモの登録商標です