デュアルSIM活用でスマホ2台持ちを卒業!おすすめの組み合わせや設定方法を解説

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スマホが2台あると「プライベート用」のほかに「仕事用」「キャンペーン応募用」などで使い分けられて便利ですが、持ち運びや充電の手間も2台分になってしまいます。そんなときに便利なのが「デュアルSIM」という仕組み。1台のスマホで2回線を使える方法です。デュアルSIMの導入方法や、メリット・デメリットについて解説します。
※仕事で利用する場合、IIJmioのように法人名義での契約を受け付けていない事業者もあるので注意が必要です。

1 デュアルSIMとは?

そもそも「SIM」って何?

デュアルSIMについて解説する前に、そもそも「SIMってなに?」という点をかんたんにおさらいしておきましょう。

「SIM」とは、「Subscriber Identity Module」の頭文字をとったもの。加入者を識別するための情報が書き込まれたもので、これがないと通信や通話を行うことができません。

SIMは形状によって、スマホに差し込んで使うカード型の「SIMカード(物理的なSIM)」と、スマホに埋め込まれたチップにデータを書き込む「eSIM(電子的なSIM)」の2種類があります。

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eSIMとは?物理SIMとの違いは?

1台のスマホで2つのSIMを使える「デュアルSIM」

「デュアルSIM」とは、1台のスマホに2つのSIMをセットする使い方のことです。デュアルSIMにすると、1台のスマホで異なる2つのキャリアやプランの回線を使えるようになります。もちろん、電話番号も2つ分用意することが可能です。

利用するには、デュアルSIMに対応したスマホが必要です。SIMには「SIMカード」と「eSIM」の2種類があり、セットする2つのSIMは SIMカード+eSIM eSIM+eSIM SIMカード+SIMカード など、さまざまな組み合わせがあります。なお、どの組み合わせでセットできるかはスマホの機種によって異なります。

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デュアルSIMでのSIM組み合わせ例

2 デュアルSIMのメリット

そもそも、2つの回線を持つメリットって何?

1台のスマホで2回線を使う「デュアルSIM」。そのメリットを解説する前に、まずは2つの回線を持つこと自体のメリットを考えてみましょう。

電話番号を用途ごとに使い分けられる

電話番号を相手に伝える際に、「仕事相手」「フリマアプリやネットオークションの相手」「懸賞の応募先」など、プライベート用の電話番号は教えたくないという場合もあります。そのような場合に、2つめの電話番号があると便利なのです。
※仕事で利用する場合、IIJmioのように法人名義での契約を受け付けていない事業者もあるので注意が必要です。

通信障害時などの予備になるサブ回線を持てる

特定キャリアの回線に障害が発生し、長時間にわたって通話やデータ通信がまったくできない、という事態が実際に発生しました。そのような場合でも、別の電話会社の回線を持っていればそちらを使うことができます。また、人が多い場所や地下などネットが繋がりにくい場所でも、別の回線に切り替えたら繋がる場合もあります。

利用料金を安くできる

自分の用途に合わせ、「通話用」「データ通信用」のようにキャリアやプランを分けることで、利用料金をより安くできることがあります。


1台で2回線を利用できる「デュアルSIM」ならこんなメリットがある!

このように回線が2つあると数々のメリットがありますが、2回線を利用するためにスマホを2台持つとなると利用の仕方によってはデメリットが出てきてしまいます。それを解消できるのが、1台のスマホで2回線を使えるデュアルSIMなのです。

スマホを2台持たなくて良い!携帯しやすく使いやすい

デュアルSIMなら持ち歩くスマホは1台ですみます。スマホ2台持ちの場合は着信があったときに「どっちのスマホが鳴っているんだ?」と慌ててしまうかもしれませんが、1台ならスムーズに手に取れます。

データやアプリが分散しない

スマホを2台持っていると「あの写真はどっちのスマホで撮ったんだっけ」「あのアプリはどっちのスマホに入れたんだっけ」ということになりがち。1台なら、データもアプリも分散させずにすみます。

充電機器が1台分で済む

スマホ2台持ちでは充電時に2台分のUSB端子やケーブルが必要になります。デュアルSIMなら、充電コードなどは1台分と、充電器やコードの持ち歩きもスマートになります。

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では、デュアルSIMで2つの回線を組み合わせる場合、おすすめの組み合わせはどんなものでしょうか?解説していきましょう。

3 デュアルSIMおすすめの組み合わせ

デュアルSIMを導入する際に重要なのは、「どのキャリアやプランを組み合わせるか」ということです。

SIMには、 音声通話とSMS、データ通信の全てが可能な「音声」タイプ データ通信のみが可能な「データ」タイプ データ通信とSMSの可能な「SMS」タイプ などがあります。

例えば「2つの電話番号を使い分けて、それぞれで通話したい」ということであれば、2回線とも音声タイプにする必要があります。

いっぽうで、「片方はデータ通信にしか使わない」ということであれば、音声タイプとデータタイプを組み合わせるといいでしょう。

例えばこんな組み合わせ方がおすすめです。

大手キャリアの提供するサービスを利用しつつ費用を抑えたいなら…
「通話は大手キャリア+データ通信は格安SIM」がオススメ!

大手キャリアの音声タイプのプランを契約しているけれど、データ通信を使うことが多くて毎月追加のデータ量を購入している…という方!デュアルSIMを活用して、データ通信だけ格安SIMのプランを契約するのがオススメです。

格安SIMには、大手キャリアよりも手頃な月額料金で大容量通信が可能なプランが用意されています。大手キャリアが提供している「メールアドレス」「家族割引などのセット割」といったサービスをキープしつつ、おトクにデータ通信も使える賢い選択ですよ。

とにかく月額費用を安く抑えたいなら…
「格安SIMの音声タイプのプラン+格安SIMのデータプランが」オススメ!

毎月の利用料金をとにかく安くしたい場合は、格安SIMの音声タイプのプラン(月々のデータ容量は最低限のプラン)と、格安SIMのデータタイプのプランを組み合わせるのがオススメです。かけ放題など通話が安いプランと、データ通信が安いプランを選んで組み合わせましょう。

IIJmioなら用途に合わせておトクな組み合わせが選択できる

IIJmioの大きな特長は、「IIJmioギガプラン」なら「音声タイプかデータタイプか」「SIMカードかeSIMか」「月々何ギガまで使えるか」「ドコモ網かau網か」を自由に組み合わせられるということ。

そのため、「IIJmioだけで2回線」はもちろん、「IIJmioと他社」でも用途に合わせたおトクな組み合わせ方もできるのです。

ここではIIJmioギガプランならではの、オススメ組み合わせ例を紹介しましょう。

「ギガプラン」の詳細はこちら
IIJmioモバイルサービス ギガプラン


大手キャリアの音声SIM+IIJmioのデータeSIMを組み合わせ
→毎月データ容量が足りない方に。

すでに大手キャリアの音声タイプのプランを契約していてデータ量不足に悩んでいる方には、IIJmioギガプランのデータタイプのプランの組み合わせがおすすめ。例えば「データeSIM」の2ギガプランなら、月額税込440円!キャリアの追加データ購入よりお得な場合があります。
2ギガプラン~50ギガプランまであり、上限のデータ量を自身に合わせて細かく選べるので、無駄なく利用することができます。データタイプのプランとしては珍しく、eSIMが選択できるのも便利です。

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IIJmioのデータeSIM月額料金

大手キャリアやIIJmioの音声SIM(ドコモ網など)+IIJmioの音声eSIM(au網)の組み合わせ
→通信障害でも安心!

電話もネットもできる音声SIM同士の組み合わせ、例えば「キャリアやIIJmioの音声SIM(物理的なSIM)」と「音声eSIM」をご利用いただくことができます。IIJmioの音声SIM、または音声eSIMなら2ギガプランで月額税込850円、5ギガでも月額税込990円と低価格! 音声通話を多く利用する方は、通話定額オプション(有償)を追加して通話をかけ放題にすることもできます。

IIJmioの音声eSIM+IIJmioのデータeSIM
→最短即日利用開始&料金もおトクに!

IIJmioギガプランでは、音声eSIMとデータeSIM(ドコモ網のみ)の組み合わせもできます。
2回線ともeSIMにすることで、オンライン申し込みでも最短即日での利用開始が可能。忙しくてなかなかショップに行けないという方にもオススメです。料金面でも、キャリアの音声SIMと組み合わせる場合よりも、全体的にお手頃になる場合が多いです。

ドコモ回線も対応!音声eSIM【ギガプラン】 ドコモ回線も対応!音声eSIM【ギガプラン】

4 デュアルSIMのデメリット

便利なデュアルSIMですが、注意しておきたいポイントもあります。

デュアルSIM対応のスマホが必要

デュアルSIMに対応したスマホでなければ利用できないため、手持ちのスマホが対応していない場合には買い替えが必要になります。 自分の持っているスマホはデュアルSIM対応?
調べる方法はこちら

設定がやや複雑

2台持ちなら、それぞれの端末でSIMの設定をすればいいだけですが、デュアルSIMの場合には1台で「1つめのSIM」と「2つめのSIM」の設定をする必要があります。また、利用しているSIMが2つとも音声タイプの場合、「電話をかけるにはどちらのSIM(電話番号)で発信するか」「データ通信にはどのSIMを使うか」といった切り替え設定も必要な場合があり、その場合は2台持ちよりは利用手順がやや複雑になることもあります
※iPhoneなどの端末では「電話をかけるにはどちらのSIM(電話番号)で発信するか」を電話アプリの発信画面などでスムーズに切り替えができるものもあります。

利用する回線を誤ってしまう場合がある

別々の回線を同じ端末で使用するため、例えばうっかりプライベート用の電話番号や仕事相手に連絡してしまうといった取り違えに注意する必要があります。

microSDカードスロットを占有してしまうことがある

Android端末の中には、2つめのSIMカードスロットがmicroSDカードと兼用になっているものもあります。この場合、デュアルSIMにするとmicroSDカードは使用できません。その意味でも、デュアルSIMの場合は特にeSIMの利用がオススメです。

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5 デュアルSIM対応端末はどんなものがある?

自分の端末はデュアルSIM対応?調べる方法はコレ

手持ちのスマホや、購入を検討しているスマホの対応状況を調べるには、端末メーカー公式サイトや格安SIM事業者のサイトをチェックしましょう。 すると、
「使用できるSIMカードの大きさと枚数」 「eSIM対応かどうか」 などを調べることができます。

こちらのリンクに、主なスマホでのデュアルSIM対応情報があります。

次ページからは、iPhoneでデュアルSIMを設定する手順を、キャプチャを使いながら分かりやすく解説します。