4 ここに気をつけて!格安SIMへの乗り換えで失敗しないためのQ&A

よくある疑問とその回答をまとめました。
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Q. 利用中のキャリアを解約するタイミングはいつがいいの?
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A. 基本的にいつでもOK
大手キャリアとの契約は、従来は「2年定期契約」が基本であり、2年ごとの決まったタイミング以外で解約すると解約金(約9,500円)が発生していました。
しかしNTTドコモ・au・ソフトバンクはこの解約金をすでに撤廃。いつでも無料で解約できるようになりました。
なお、プランによっては新規契約の開始日が2019年10月1日以降の場合、解約金の(上限1,000円)が発生する場合があります。
※ 2022年4月現在
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Q. MNP予約番号を取得すればいつでも手続きできるようになるの?
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A. 有効期限があるので注意が必要です。MNPワンストップの場合、MNP予約番号は不要です。
MNP予約番号を用いたお手続きの場合、MNP予約番号の有効期限は、発行から15日間。それを過ぎると無効になるので、再度取得する必要があります。予約番号の取得は事前に準備を済ませ、時間的に余裕のあるときにするといいでしょう。
申し込みの際に、「有効期限が〇日以上残っているMNP予約番号」が必要な格安SIM事業者もあるので注意が必要です。
また、現在お使いの携帯電話会社がMNPワンストップに対応している場合、MNPワンストップをご利用いただけます。
MNPワンストップとは、他社から電話番号を変えずに乗り換えるために従来必要だったMNP予約番号の手続きが不要になる方式です。手続きが減り、より簡単に乗換えできるようになります。
※MNPワンストップについては、各事業者にお問い合わせください。
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Q. 乗り換えのタイミングで、電話やインターネットができなくなる期間はある?
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A. ほぼありません。
乗り換え先の格安SIM事業者で申し込みを行うと、SIMカードが手元に送られてきます。それまでは、元のキャリアのSIMカードが使え電話もインターネットも使えます。そして格安SIM事業者のSIMカードが手元に届き、電話やWebサイトから「開通手続き」を行なうと、元のキャリアのSIMカードは使えなくなり、新しいSIMカードが有効になります。このとき、引き継ぎ処理のために一時的に不通になりますが、せいぜい10~30分ほどです。
eSIMの音声を申し込んだ場合も同様に、お申し込み完了後に送付されるメールの指示に従い「開通手続き」を行うと、元のキャリアのSIMカードは使えなくなり、乗り換え先のeSIMが有効になります。
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Q. 乗り換え先の格安SIM事業者からSIMカードが届いたあと、しばらく放っておいても大丈夫?
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A. 受け取ったらすぐに開通手続きして
SIMカードが届いたあとMNP有効期限が過ぎると自動的に開通手続きが行なわれてしまいます。知らないうちに切り替わってしまい、いざというときに電話できないなんてことにならないように受け取ったらすぐに開通手続きをしましょう。
IIJmioであれば電話で手間なく開通手続きが出来ます。
eSIMの音声を申し込んだ場合も同様に、お申し込み完了後に送付されるメールの指示に従いすぐに開通手続きをしましょう。
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Q. 乗り換え後、キャリアの解約手続きはどうしたらいい?
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A. 自動で解約されるので特に手続きは必要なし
キャリアなど他社から乗り換えると、乗り換え先の格安SIMの回線が開通した時点で、元のキャリアとの契約は自動的に解除されます。そのため、自分から元キャリアで手続きを行なわなくても解約されていることになります。なお、契約が解除されると「My docomo」「My Softbank」などのキャリアのマイページに電話番号でのログインができなくなるので、注意しておきましょう。
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Q. 大手キャリアで、スマホ本体を分割払いで購入しているとどうなるの?
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A. 残金は払い続ける必要あり
本体の残金については、従来通り払い続けることになります。ただし割引サービスが適用されていた場合には、その割引がなくなり、支払額が増えることになります。事前に現在の契約状況を確認しておくといいでしょう。
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Q. キャリアメールでサービスやアプリに登録しているんだけど、そのままで大丈夫?
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A. 使えなくなるので別のメールアドレスを用意して
キャリアメールは解約後、使用できなくなります。メールアドレスとしてキャリアメールを登録して使っているサービスがある場合には、乗り換え前にGmailなど別のメールアドレスを登録しなおしておく必要があります。
「キャリアメールを使用しているサービスやアプリはどれか」がわからなくなっていたら、これまでに受信したキャリアメールを遡ってチェックしてみましょう。
なお、ドコモ/au/ソフトバンクは格安SIM事業者や他キャリアに乗り換えた場合もキャリアメールアドレスをそのまま利用できるサービスを開始しました。ただし利用には別途料金が発生します。
乗り換え後もキャリアメールを使い続けたい場合は、こういったサービスを利用するのもひとつの方法です。※ 詳細は各キャリアにお問い合わせください。
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Q. キャリアで契約していた光回線などとのセット割はどうなる?
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A. 解約後は適用されなくなる
解約後は適用されなくなるので、光回線ごと乗り換えて乗り換え先の格安SIM事業者が提供しているセット割の提供を受けるといいでしょう。
例えば、IIJmioの場合は「IIJmioひかり」という光回線サービスとのセット割「mio割」があります。
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Q. スマホが壊れたらどうするの?
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A. 格安SIM事業者の保証サービスに切り替えるのがおすすめ
キャリアが提供する保証は、解約後は適用されなくなります。そのため、乗り換え先の格安SIM事業者が提供している保証サービスを利用するといいでしょう。
たとえばIIJmioの場合は、IIJmio契約・加入時に購入したスマホを対象とした「端末補償オプション」(月額税込418円から)、他キャリアでも使っていたスマホを対象とした「つながる端末保証」(月額税込550円)が用意されており、端末の修理や交換に対応しています。もちろんiPhoneも補償の対象ですから安心です。
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Q. 格安SIMでも、大手キャリアショップのようにサポートしてくれる窓口はあるの?
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A. 格安SIMによっては窓口やチャットサポートがあるところも
格安SIM利用の際心配を抱く方が多いのがサポート態勢。IIJmioなら、即日開通カウンターがある家電量販店などで対面で申し込みをすることができますし、電話やチャットでもサポートを受けることができます。
5 より使いこなすなら「eSIM」もおすすめ

eSIMとは、スマホやタブレット等の端末内にあらかじめ埋め込まれたSIMのこと。端末内部のチップにインターネット経由で契約情報を書き込めるのが特長です。
一般的なSIMカード(物理SIM)のイメージ

eSIMのイメージ

【併せて読みたい】eSIMってどんなもの?メリット/デメリットや契約方法を解説
契約・開通手続きがオンラインで完結=すぐ利用開始できる
SIMカードは、自宅に送付してもらうか店頭で受け取る必要があるため、申し込んでから利用可能になるまで一定の期間が必要ですが、eSIMならウェブから申し込みを行ない、スマホ側で設定をすればすぐに使えるようになります。SIMカードが届くまで待つ必要も、店頭まで外出する必要もありません。
またキャリアの乗り換えの際も、eSIMではなくSIMカードで契約した場合はそれまで使っていたSIMカードを返却し、新しいキャリアから改めてSIMカードを借りる必要がありました。
その点eSIMなら、オンラインで契約情報を書き換えられるから、カードの返送や受け取りは不要。直ぐに利用を開始することが出来ます。
複数キャリアを組み合わせて月額料金をお得にすることもできる
SIMカードとeSIMを組み合わせて「デュアルSIM」使いすると、大手キャリアと格安SIMのいいところどりもしやすいんです。
デュアルSIMとは、2枚のSIMカードを用いて、ひとつの端末で2つのSIMを使い分けられる使い方。たとえばメインSIMでは大手キャリアのプランを契約し、データ通信のみ格安SIMのeSIMプランを組み合わせれば、音声通話やキャリアメールを使い続けながら、大容量のデータ通信をお手頃価格で行うことが可能です。

ただしeSIM対応キャリア/スマホは限られている
eSIMは、すべてのキャリアで取り扱っているわけではありません。そのため、eSIMを利用したいと思っても、キャリアが扱っていなければ諦めるしかありません。また、eSIMを利用できるスマホも限られているため、手持ちのスマホがeSIM非対応の場合は買い換える必要があります。
現在eSIMを取り扱っている会社はIIJmioのほか、NTTドコモおよびahamo、au、povo、UQ mobile、ソフトバンク、LINEMO、Y!mobile、楽天モバイルなどです。特にIIJmioは他社にさきがけて2019年からeSIMを導入した会社であり、使い方に合わせて様々なプランを選べるので、お得に使えるのが特長です。
eSIM対応端末のラインナップはキャリアによって異なります。たとえばIIJmioの場合は、こちらのページで動作確認が取れている端末一覧を検索することができます。
6 まとめ
格安SIMはなんと言っても大手キャリアと比べて月々の通信費用を安くできるのがメリット。乗り換え手続きにハードルの高さを感じている方もいらっしゃるかも知れませんが、IIJmioのように、初期設定やMNP予約番号の取得方法を分かりやすく解説するコンテンツを用意したり、店舗での問い合わせに対応しているMVNOもあります。
また、通信品質に不安をお持ちの方もいらっしゃるかも知れませんが、IIJmioはドコモとauの回線を選べるので、郊外でも都心部でも安定した品質で通話が可能です。
プランもデータ容量やSMS対応の有無など細かく設定できるので、使い方にあわせて最適な費用のプランを組むことができますよ。
ぜひ一度スマホ料金を見直して、お得に利用しましょう!