物理SIMからeSIMへの移行が広がる中で、「eSIMって便利そうだけど、何が違うの?」「機種変更を機に物理SIMからeSIMへ変えたいけれど不安……」と感じている方も多いのではないでしょうか。
最近耳にする機会が増えたeSIMですが、仕組みや手順をきちんと理解している人はまだ多くないかもしれません。
そこで本記事では、eSIMのメリットをわかりやすく解説しながら、物理SIMから移行する具体的な手順や注意点を丁寧に紹介します。初めての方でも安心して進められるようまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
1 物理SIMからeSIMへ変更する3つのメリット
eSIMには物理SIMにはないさまざまなメリットがあります。ここでは、3つのポイントに分けてご紹介します。
(1)申し込んだその日にすぐ開通できる
新しいスマートフォンを手に入れたら、すぐにでも通話や通信を使いたいですよね。しかしカード型の物理SIMの場合、オンラインで申し込んでも郵送で自宅に届くのを数日待つか、わざわざ店舗へ足を運んで受け取る必要があります。
その点、申し込みから開通までオンラインで完結するeSIMなら、郵送や移動にかかる待ち時間は一切かかりません。申し込み後、数十分から数時間で送られてくる案内メールやQRコードを使って簡単な初期設定を行うだけで、最短で当日中に新しい通信環境を利用し始めることができます。
(2)2回線(デュアルSIM)の併用がしやすくなる
eSIMに対応していれば、物理SIMスロットを1つしか搭載していないスマホでも、1台の端末で2回線を同時に利用する「デュアルSIM」が実現できるのもメリットです。
デュアルSIMなら、仕事用とプライベート用で電話番号を分けるのも簡単。また、2回線を別々のキャリアにしておけば、片方の回線で予期せぬ通信障害が起きても、もう一方で通話や通信を使い続けることができます。
このほか、片方の回線をデータ通信用プランにして毎月の通信費を節約する方法もあります。たとえば大手キャリアの場合、ギガを使い切った場合にデータ量を追加購入すると1ギガ当たり1,100円(税込)ほど必要になります。しかし、IIJmioの「データeSIM」なら2ギガで月額440円(税込)なので追加購入よりもお得に利用可能です。
デュアルSIMの具体的な活用方法については、以下のページもぜひ参考にしてみてください。
(3)破損や紛失のリスクがなくなる
物理SIMは、指先に乗るほど小さいICカードなので、スマホの専用トレイに挿入する際に傷をつけてしまったり、うっかり落として見失ったりするトラブルが起こりがちです。
その点eSIMなら、スマホに内蔵されたチップに契約情報を書き込むデジタル形式であるため、破損や紛失の心配はありません。またカードの接触不良による突然の圏外トラブルなども防ぐことができます。
その他、eSIMのメリットについては以下のページもチェックしてみてください。
2 物理SIMからeSIMへの切り替えがおすすめの人
eSIMはどんな人に向いているのでしょうか。具体的な3つのケースを見ていきましょう。
(1)デュアルSIMで2回線使いたい方
1台のスマートフォンで2つの電話番号を使い分けたり、大規模な通信障害などに備えてバックアップ回線を確保したりしたい方に、eSIMはうってつけです。
また、主回線とは別にリーズナブルなデータ通信専用プランを契約して通信費を抑えたい方にも向いています。
(2)海外旅行へ行く予定がある方
eSIMなら、海外の通信プランを渡航前にオンラインで契約することも可能。現地でSIMカードを購入して挿し替える必要がないため、渡航先で紛失する心配もなく、到着してすぐに通話や通信を使い始められます。
海外旅行やビジネス出張が多い方に、eSIMは向いているといえるでしょう。
(3)機種変更を機に通信環境も見直したい方
新しいスマートフォンを購入するタイミングは、これまでの通信環境を見直す絶好のチャンスともいえます。
eSIMは物理的なカードが存在しないため、MNPで通信会社を乗り換えるときも、古いカードを廃棄したり返却したりする必要がありません。もちろん、SIMを入れ替える手間も省けます。
最近はiPhone 17やiPhone Airのように、物理SIMを廃止したeSIM専用機も登場しています。そのため、今後を見据えておきたい方にもeSIMは向いているといえるでしょう。
3 物理SIMからeSIMへ移行・変更するための事前準備
いざeSIMへの移行手続きを始めてから慌てないよう、あらかじめ確認しておきたい大切な事前準備を3つご紹介します。
(1)使っているスマホが「eSIM対応機種」か確認する
まず確認しておきたいのが、お使いのスマートフォンがeSIMに対応しているかどうかです。
対応していない場合はeSIMを使うことができませんので、こちらのページ(※)を参考に確認してみてください。なお、同じシリーズのスマホでも販売時期やモデルによって対応状況が異なる場合があるため、機種名までしっかり確認しましょう。
また、eSIMに対応していても、OSのバージョンやキャリアの設定によっては利用できないケースもあるため、あわせて動作条件もチェックしておくと安心です。
※ 記載した内容は、すべて弊社で独自に調査した結果です。その内容を保証・サポートするものではありません。
(2)スマホの「SIMロック」が解除されているか確認する
スマートフォンによっては、端末を購入した通信会社の回線しか使えないように「SIMロック」という制限が設定されている場合があります。そのままではeSIMを使用できないため、SIMロックが解除されているかもチェックしておきましょう。
なお、2021年10月以降に発売された新しい機種は、最初からSIMロックがかかっていない状態(SIMフリー)で販売されているため解除する必要もありません。それ以前の端末はSIMロックされている場合があるので、購入した通信会社の公式サイトで確認し、必要に応じて解除手続きを行っておくとスムーズです。
(3)プロファイル設定用のインターネット環境を確保する
eSIMの手続きを進める際、通信に必要な設定情報などがまとめられたファイル(プロファイル)を端末にダウンロードする必要があります。
このプロファイルはインターネット経由で取得するため、事前に通信環境を用意しておきましょう。通信が不安定だと設定に失敗することもあるため、自宅のWi-Fiなど安定したネットワークを利用するのがおすすめです。
4 物理SIMからeSIMに変更可能な機種
eSIMへの移行にはeSIMに対応したスマホが必要になります。
iPhoneの場合、2018年発売のiPhone XS/XRシリーズ以降のすべての機種が対応しています。ただし、一部の海外版ではeSIMに対応していないケースもあるためご注意ください。
またAndroid端末では、主要メーカーの比較的新しいモデルで対応が進んでいます。ただし、同じ機種でも販売元によって仕様が異なる場合があるため、購入した通信会社の公式サイトなどで対応状況をチェックしておくと安心です。
5 物理SIMからeSIMへの移行・設定手順
ここからはeSIMへの具体的な移行手順を紹介します。iPhoneとAndroidそれぞれについて、一般的な手順をみていきましょう。
iPhoneの場合
iPhoneの場合はiOSのバージョンによって多少変わりますが、手順自体はとてもシンプルです。ここでは、IIJmioのドコモ回線の場合を例にとって紹介します。
まずは契約中の通信会社の会員専用ページなどにアクセスし、「SIM再発行」や「SIMカードからeSIMへの変更」を申し込みます。契約プランを選択し、支払い情報の入力や本人確認などを行いましょう。
申し込みが完了すると、通信会社からSIMをアクティベーション(有効化)するための通知が届きます。案内に従ってeSIMのアクティベートを実行してください。大手キャリアの場合は、端末を再起動すれば通信が可能になります。
この時、自宅のWi-Fiなどの通信環境を準備しておきましょう。
IIJmioなどMVNOと呼ばれる通信会社の場合は、公式サイトや専用アプリからインターネット接続に必要な情報をまとめた「APN構成プロファイル」をダウンロードします。
設定の「一般」>「VPNとデバイス管理」>「ダウンロード済みのプロファイル」と進み、プロファイルのインストールを実行。完了してから端末を再起動します。
アンテナピクトが立ち、無事に通信できることを確認できたら、古い物理SIMカードを本体から抜いて移行作業は完了です。詳細な手順については、以下のページもあわせてご参照ください。
Androidの場合
Android端末の場合は、機種やOSのバージョンによってメニュー名が異なる場合があります。ここでは、IIJmioのドコモ回線の場合を例にとって紹介します。
iPhoneの設定と同様に、まずは契約中の通信会社の会員専用ページなどにアクセスし、「SIM再発行」や「SIMカードからeSIMへの変更」を申し込みます。続いて契約プランを選択し、支払い情報の入力や本人確認などを行いましょう。
申し込みが完了すると、通信会社からSIMをアクティベーション(有効化)するための通知が届くので、案内に従ってeSIMのアクティベートを実行してください。
完了したら、設定アプリから「ネットワークとインターネット」の画面を開き、「SIM」をタップ。
新しく追加したeSIMを選択し、「アクセスポイント名」から該当のSIMを設定します。
スマホを再起動し、モバイルデータ通信と通話が問題なく利用できることを確認できた後に、トレイを開いて古い物理SIMカードを取り出せば作業は完了です。
6 IIJmio(アイアイジェイミオ)なら物理SIMからeSIMへの切り替えが最短即日!
IIJmioは、国内のMVNOとしては初めて個人向けのeSIMサービスを提供した通信会社です。その実績に加え運用ノウハウも豊富で、サポート体制も整っているのが特徴。また「SIMの機能」を音声、SMS、データの3種類から、「データ量」を2〜55ギガの8種類から選んで自由に組み合わせられる分かりやすい料金プラン「ギガプラン」も利用者から高く評価されています。
eSIMへの移行を考えているなら、通信費の見直しも兼ねてIIJmioの「ギガプラン 音声eSIM」への乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか?オンライン上の簡単な手続きだけで完結するため、店舗へ足を運ぶ手間なく最短即日で新しい通信回線を利用し始めることができます。
お得な月額料金も魅力のひとつで、音声eSIMの2ギガプランは月額850円(税込)、5ギガプランでも月額950円(税込)というリーズナブルな価格設定です。
7 物理SIMからeSIMへの切り替えに関するQ&A
初めてeSIMに切り替える際は、疑問に思うことや不安なことも多いはずです。よくある疑問と回答をまとめたので参考にしてみてください。
Q.切り替え中にスマホが使えない時間(不通期間)はある?
eSIMへの切り替え時には、一時的に通話や通信が利用できなくなる場合があります。
不通時間は手続き状況などにより異なるため、重要な連絡を控えている時間帯などは避け、余裕のあるタイミングで手続きを行うと安心です。
Q.手数料はどれくらいかかる?
利用中の通信会社や手続きを行う窓口によって異なります。たとえばIIJmioの場合、SIM交換手数料2,200円(税込)に加え、SIMプロファイル発行手数料が、音声eSIMのタイプD(ドコモ回線)の場合433.4円(税込)、タイプA(au回線)の場合220円(税込)かかります。
Q.電話番号や保存しているデータ(写真・連絡先)は消えない?
物理SIMからeSIMに切り替える場合は、電話番号もそのまま引き継ぐことができます。
また、スマートフォン本体に保存されている大切な家族の写真や、友人・仕事関係の連絡先、LINEなどのアプリの履歴といったデータにも影響はありません。それでも心配な場合は、万が一の故障や操作ミスといった不測の事態に備えて、手続きの前にクラウドや外付けストレージなどを利用してバックアップを取っておくことをおすすめします。
8 まとめ
物理SIMからeSIMへ移行する際の具体的な手順や注意点について詳しく解説してきました。
オンラインで手続きが完結するeSIMなら、自宅にいながら最短即日で新しい通信環境を使い始めることが可能。初めてだと戸惑いがちなアクティベーションの手続きなども決して難しくなく、通信会社が用意しているガイドなどを参考にすればスムーズに進められます。
ぜひeSIMならではのメリットを活かして、快適なスマートフォンライフを楽しんでみてくださいね。


















